流れ星 【加筆修正版】 2022.07.23 ブクマ 第二章 『冨岡義勇が腹を切ってお詫び致します』 その言葉が耳に入った瞬間に、煉獄の脳裏に浮かんだ言葉は、彼はどんな顔をして聞いているのだろう、だった。 おそらくは、常とまったく変わらぬ無表情に違いない。彼はいつだってそうだ。 ほんの少し目線を動かせば、きっと見える。だが、確かめることはしなかった。できなかった。 ギシギシと、胸の奥が軋んでいた。 ブクマ 前へ次へ 12345678910111213141516171819202122