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「俺は俺の責務を全うする!! ここにいる者は誰も死なせない!!」
冨岡。俺は、君が信じてくれた俺でありたい。最期まで。
君にさよならは言わない。君に伝えたい言葉はいくらもある。けれど冨岡。君はきっと、先に逝く俺を責めないだろう。悲しみに暮れることなく、そうかといつものように一言呟いて、君はきっと歩き出す。俺は知っている。俺との約束を、君は必ず果たしてくれることを。
だから冨岡、君に残す言葉はないんだ。いつか遠い未来に、お互い名も姿も変わり、記憶すらひとかけらも残さず消えるとしても、叶えられなかったいくつもの約束を果たす日が必ずくる。俺はそれを信じる。君もそれを信じて生きてくれると、信じている。
けれど――それでも。
叶うなら、俺は君の明日を照らす朝日になりたい。
叶うなら、俺は君の願いを叶える流星になりたい。
君が願いごとを言い終えるまで、いくらだって俺は天を駆けよう。夜を徹して戦った君を癒せるよう、いつだって君を明るく照らしてみせよう。
だから。
だから、冨岡。
どうか君は、幸せだと笑ってくれ。明るい日の下でいつかまた出逢う、その日まで。
我が心の……ただ一人よ。君はどうか――。
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