にゃんことワンコ にゃんこなキミと、ワンコなおまえ 1 煉獄杏寿郎、当年とって十八歳は、『猫』と暮らしたいと常々願っている。 級友などに口を滑らせるたび、おまえは犬派かと思ってたと意外そうな顔をされるが、とくに反論する気はない。犬もいい。忠実で健気だ。元気な犬と公園や河原で遊ぶのはきっと楽しいだ... 2021.12.06 煉義義勇受にゃんことワンコ
大好きの・・・ 真白の雲と君との奇跡3 「ただいま戻りました! 義勇、上がってくれ!」 杏寿郎が玄関の引き戸をガラリと開けて言うと、キョロキョロと興味深げに周囲を見回していた義勇は、ピクンと肩を揺らせた。 先ほどまでは表情は乏しくともやわらかい雰囲気だったのに、門をくぐった辺りか... 2021.03.13 大好きの・・・煉義義勇受
大好きの・・・ 真白の雲と君との奇跡4 義勇がやって来た翌日、杏寿郎は初めて義勇に電話した。 とはいえ、中学生にはまだ早いとの煉獄家の教育方針で、杏寿郎はスマホを持っていない。義勇がスマホを持っているのかも知らなかった。保護者に渡された連絡網に書かれた義勇の連絡先は、鱗滝家のもの... 2021.03.14 大好きの・・・煉義義勇受
大好きの・・・ 真白の雲と君との奇跡(加筆修正済みまとめ読みバージョン) 第1話 梅雨が明け、七月も半ば近くともなると、照りつける陽射しも強くなり暑さが増した。すっかり季節は夏だ。六月にはまだ出番が多かった長袖のシャツやベストも、七月に入ってからは目にするだけで暑さが増す感がある。 公私ともに服装はめっきり夏仕... 2021.03.21 大好きの・・・煉義義勇受
大好きの・・・ 満天の星と恋の光 3 真っ赤になって絶句している杏寿郎を、義勇と千寿郎がそろって不思議そうに見ていた。見やる視線はちょっと心配そうでもある。 だが、理由など言えるわけもない。杏寿郎自身、なににこれほど動揺しているのは、説明するのは困難だ。母だけが訳知り顔でクスリ... 2021.04.09 大好きの・・・煉義義勇受
大好きの・・・ 満天の星と恋の光 4 一風変わった光景となった昼食を終え、杏寿郎たちが部屋に戻ったときには、もう二時が近かった。いかに大食漢な杏寿郎でも、さすがに食べ過ぎの感がある。 それでもせっかくの義勇の手作り――義勇はちょっと手伝っただけだと言うけれど、杏寿郎にとっては義... 2021.04.11 大好きの・・・煉義義勇受