大好きの・・・ 満天の星と恋の光 7 「えっ? 同じ川なんですか?」「でも、名前違う」 運転席で笑う錆兎の父の発言に、杏寿郎と義勇はそろって驚きの声をあげた。 全国的にお盆を迎えた八月十三日。今日から二泊三日義勇と一緒だ。目的地である隣県の山麓へは、錆兎の父が運転する車で向か... 2021.04.18 大好きの・・・煉義義勇受
大好きの・・・ 満天の星と恋の光 8 出前のうな重に恐縮しつつも、そこは育ち盛り。どうせそれだけじゃ足りんだろうと用意されていた、肉じゃがやら豆腐ステーキやらのおかずまですっかり平らげて。シイタケととろろ昆布のみそ汁もきれいに空にした中学生組に、錆兎の父はちょっぴりポカンとし、... 2021.04.18 大好きの・・・煉義義勇受
大好きの・・・ 満天の星と恋の光 9 大人たちも交えての雑談は和やかに過ぎて、チャームも完成してしまえば特にやることもない。夏の日はまだ高く、時間はたっぷりとある。 道路の渋滞を見込んで予定を立てていたから、初日の今日は予想外に余裕があった。とはいえ、もともと細かな予定は組んだ... 2021.04.24 大好きの・・・煉義義勇受
大好きの・・・ 満天の星と恋の光 10 バーベキューの後片付けをしている最中に話題になったのは、明日の沢登りである。 石を拾うことは母にも告げてあったから、大人たちにも伝わっていたようだが、沢を遡行するとは思ってもいなかったらしい。杏寿郎が「俺らでも沢登りできますか?」と尋ねたと... 2021.04.25 大好きの・・・煉義義勇受
大好きの・・・ 満天の星と恋の光 11 閉じたまぶたを透かして、朝の眩しい陽射しが眼球を刺す。ギュッと眉を寄せた杏寿郎は、すぐにパチリと目を開いた。 錆兎が夕べセットしていたスマホのアラームはまだ鳴っていない。代わりにどこかの家の雄鶏が、けたたましい鳴き声をひびかせていた。 窓を... 2021.04.29 大好きの・・・煉義義勇受
大好きの・・・ 満天の星と恋の光 12 岩盤の高さは、ざっと見積もって三メートルほどだろうか。階段状になった岩を流れてくるので、滝と言われて思い浮かぶイメージとは重ならなかった。流れ落ちる水量も、観光地で見るような瀑布とはけた違いに少ない。 それでも勢いよく流れ落ちる水は空気を孕... 2021.05.09 大好きの・・・煉義義勇受
年年歳歳 やきもちとヒーローがいっぱい 第2話。中三と小二になった義炭。宇髄さんと煉獄さんが登場します。二人とも義勇さんと同い年です。 作中差別的な表現があります。ご了承ください。 2020.06.27 シリーズ・連載もの年年歳歳義炭
大好きの・・・ 満天の星と恋の光 13 装備を使って岩盤を下りる懸垂下降の練習には、さほど時間はかからなかった。本格的に登山をするのならともかく、ハイキングめいた山登りでは、そもそもロープやカラビナなどの装備自体、必要ないだろう。懸垂下降はアクシデントの際に必須な技術ではあるが、... 2021.11.05 大好きの・・・煉義義勇受
パンオショコラ 午後7時のルイスリンプ 2 大学生である以上、いかに締め切りが近づこうとも、授業には出席しなければならない。サボりまくっている学生も少なくはないが、生真面目な義勇にそんな選択肢はなかった。 とはいえ、寝不足でフラフラした状態では、到底講義の内容など頭に入ってくるわけも... 2021.01.19 パンオショコラ義炭右義あり義炭
年年歳歳 年年歳歳・番外編詰め1 番外編。 ・『やきもちとヒーローがいっぱい』に入りきらなかった錆兎と宇髄さんの会話。 ・鱗滝さんの天狗面の話。 ・宇髄さんとお館様(キメ学理事長) ・炭治郎(4)の思い出話からの未来捏造義炭。ほんのり転生話。 2020.06.27 シリーズ・連載もの年年歳歳義炭