宇髄天元

竜胆シリーズ

竜胆

※『800字分の愛を込めて』で書いたものを加筆修正しました。 「冨岡の援護、ですか?」 お館様の呼び出しに煉獄が急ぎきてみれば、命じられたのは後方支援だった。それはいっこうにかまわないが、柱が二人であたらねばならぬ任務とは穏やかではない。よ...
にゃんことワンコ

にゃんこなキミと、ワンコなおまえ 1

煉獄杏寿郎、当年とって十八歳は、『猫』と暮らしたいと常々願っている。 級友などに口を滑らせるたび、おまえは犬派かと思ってたと意外そうな顔をされるが、とくに反論する気はない。犬もいい。忠実で健気だ。元気な犬と公園や河原で遊ぶのはきっと楽しいだ...
手袋を買いに行ったら

手袋を買いに行ったら大好きな人ができました1

第1話。
にゃんことワンコ

にゃんこなキミと、ワンコなおまえ 5の1

「つきあわせちまって悪かったなァ」「気にすんな。あいつらには、パーティーの準備が済むまで帰らねぇでくれって、言われてるからな。サプライズだから家にいられっと困んだとよ」 どこか浮足立った人波の流れに乗って、宇髄は傍らを歩く不死川に、ニッと笑...
にゃんことワンコ

にゃんこなキミと、ワンコなおまえ 5の2

◇ ◇ ◇ ◇ ◇  なんだか眩しい。 ふと浮き上がった意識が訴えるのに従い、杏寿郎は一度、ギュッと眉をしかめた。カーテンの隙間から差し込む朝日ほどには、眼球を刺激してこない光ではある。だが常の朝にはない眩しさは、閉じた瞼を透かして杏寿郎の...
にゃんことワンコ

にゃんこなキミと、ワンコなおまえ 6の1

それは十二月に入ったばかりのとある朝のことだ。着信音とともにスマホに表示された名に、伊黒は思わずスマホを二度見し、ついで眉をひそめた。 画面に映っている名は『冨岡』という名字のみ。フルネームは冨岡義勇。下の名で呼んだことは一度もない。 即座...
にゃんことワンコ

にゃんこなキミと、ワンコなおまえ はみ出しネタ(呼び方の話)

体力的な問題などを鑑みれば、伊黒が幼稚園や保育園に通うには、問題が山積みだった。結局、杏寿郎と義勇以外には同年代の子らと遊ぶ機会もないままに小学校に入学したのは、しかたのないことかもしれない。 他人に囲まれるよりも、まずは家族の愛情を。そう...
SS~短編

尽きることなく満ちて、増えて、繋がってゆけ

お題:なし ※ファンブックネタ。書いてる本人が義炭と思って書いたので義炭。でもカプなしに近いです。あえて言うなら宇嫁w 800字2/6分  義勇は一度だけ、聖母像を見たことがある。隊士になっていくらも経たないころのことだ。 その日、義勇は心...
年年歳歳

やきもちとヒーローがいっぱい

第2話。中三と小二になった義炭。宇髄さんと煉獄さんが登場します。二人とも義勇さんと同い年です。 作中差別的な表現があります。ご了承ください。
年年歳歳

年年歳歳・番外編詰め1

番外編。 ・『やきもちとヒーローがいっぱい』に入りきらなかった錆兎と宇髄さんの会話。 ・鱗滝さんの天狗面の話。 ・宇髄さんとお館様(キメ学理事長) ・炭治郎(4)の思い出話からの未来捏造義炭。ほんのり転生話。