心の花束

ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやってください

『アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス』

愛する人、愛する人、私はまたあなたに会うでしょう

『銀色の恋人/タニス・リー』

地獄が怖うおすのんか? 修羅がそんなに恐ろしおすか? 好いた男と見る修羅や、落ちる地獄や…………落ちとみやす

花曝れ首はなされこうべ/赤江瀑』

僕も神だ

『鉄鼠の檻/京極夏彦』

恋うる夜は悪魔を焚いて祈っている そのことが信仰です

『海峡ーこの水の無明の真秀まほろばー/赤江瀑』

一花は血刀をぶら下げて歩いていた

『花夜叉殺し/赤江瀑』

地獄への道は善意で舗装されてるんだよ

『妖怪アパートの幽雅な日常/香月日輪』

わたしのなにが傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりずっといい

『十二国記・月の影 影の海/小野不由美』

試験なら勉強すれば受かる、金なんてのは稼げば貯まる。なにをお願いするんだ?

『十二国記・月の影 影の海/小野不由美』

目ん玉二つ!

『神の火/高村薫』

年月なんか数えるな。この李歐が時計だ。あんたの心臓に入っている

李歐りおう/高村薫』

惚れたって言えよ

『李歐/高村薫』

わかるまい。狩られ、買われる側にしかなれなかった。これ以上、堕ちるべき深みさえないはぐれ猫が、どうして、さしのべられる手に牙を立てるか、わかるまい

『翼あるもの(下)殺意/栗本薫』

いきなり引用まみれですみません。タイトルの花束は、これらの言葉たちです。私の読書遍歴のなかで、どうにも忘れがたい、心に残って消えない言葉たち。
ぶっちゃけ、小説なんて(ていうかエンタメ全般が)あってもなくても困らないものです。生きていく上で必要不可欠というわけでもなく、興味がない人にとってはなんの意味もないもの。
だけど、ある種の人にとって、これがなくては生きているとさえ言えないと思わせるもの。
すべてのエンタメはそういうものだと思っています。世界を熱狂させた『鬼滅の刃』でさえ、そういうものの一つ。
そして、小説……というか創作物はすべからく「おもしろい」か「つまらない」に分類されます。もっと細分化するなら「つまらない、けれど惹きつけられる」とか、「おもしろいのに、読みにくい」とか、「可もなく不可もなく、まぁ損はしなかった」とかね。感想は人それぞれ。好みと言い換えてもいいですね。
で、おもしろかった! と興奮する小説であっても、深く心に残る文章はなかったなんてことも、あったりします。
全体的な話は覚えている、読み返したくもなる、でも心に残った文章はと問われても、すぐに思い浮かぶものはない。そういう小説のほうが圧倒的に多くて、当然のことながら、それが悪いというわけではありません。それでいいんです。小説にかぎらずエンタメとはおもしろさがすべて。楽しめることが正義。その場その場で楽しめたら、それでいいんです。ワクワクするのでも怖くて震えるのでも、接しているその最中に夢中になれたらそれが正解。
でも、心に刻み込まれて忘れがたい一文に、出逢うこともある。心に一輪、枯れない花が咲く。美しい花であったり、禍々しく目を背けたくなる花であったり、さまざまな花が。
ただ文字を連ねただけの代物である小説を、愛おしくてどうしようもないものにかえるのは、そんな言葉たち。心に咲いた花束。
前述の引用は、すべて私の心にある花束を彩る一輪です。パッと思い出して書けるものだけですが。
忘れがたいと言いつつも、文章の細部は覚えていないというものならば、もっと、ずっと、多いです。上記の言葉も間違ってるものがあるかも(記憶力が年々下がってるのでね……すみません💦)。
もちろん、小説とは「物語」が重要で、文章の巧拙以上に全体の流れこそが大事なものです。でも、それとは逆に、一瞬でも「心を掴まれる」一文があったなら、それだけで小説は小説足り得るとも思っています。
ただの「文字」に、イキイキとした血肉を与えるのは、それらをつなぎ合わせた「言葉」であり「文章」です。そして「文章」で作り上げる創作物が「小説」。小説とは悉皆しっかい「文章」に力がなくては意味がない。
巧拙じゃないんですよ。それを目にした人の心を打ち抜けるかどうか。それが大事。
たとえば「小説なんて言えないほど下手なのに、どうしてこんなにブクマがついてるの?」って思ってしまう小説がpixivで高評価だという愚痴を、目にする機会は多いです(どこでとは聞かないでくださいな、愚痴を匿名で吐ける場所があるって大事よ💦)。でもそれは、その人にとってはであって、ブクマした人の心をつかむ一文が、その小説にはあったってことなんですよね。
私の小説にはそれがなかったということにもなりますが……まぁ、これはしょうがないね。万人に突き刺さるものなんてそうそうない。でも、心掴まれたと言ってくれる人もいる。
うん……それでいいんだよな、小説なんて。ていうか、創作物なんて、それでいいんだ。

誰かの心に花を咲かせたい。たかが二次創作、所詮は原作頼みキャラ頼み。それでも、誰かの心に咲く「小説」が書きたいです。
私が挙げた言葉たちほど力を持つ花を咲かせることは、一生かかっても無理かもしれないですが、諦めたらそこで試合終了だよ(←これも力ある花ですねw)。
心に咲く花が多ければ多いほど、自分には無理だと諦めそうにもなるけれど、同時に、いつか自分もこんな花をと夢見たりもする。だから書きたくなるんだろうな。
物語る人になりたい。誰かの心に花を咲かせたい。大好きな義勇さんや炭治郎、煉獄さんたちへの愛や萌を情熱に変えて、一所懸命に書き続けていきたい。たかが二次創作、されど二次創作。たかが小説、されど私にとってはなくては生きていけないもの。初心忘るべからず。いちばん大事なのはこれなんだよなと、インプットしながら改めて思った次第です。
ま、一時中断中なんですけども。ワクワクドキドキと読んでた『フィーヴァードリーム』が、上巻読み終えて、さぁ下巻と勢い込んで手にしたらカバーは下巻なのに中身が上巻でね……? 昔持っていたのが水濡れで駄目になっちゃって、通販で買い直したのはずいぶん前なんですが、読み返さぬまま積読してたんですよね……もはやクレームも入れられぬ_| ̄|○ 半泣きで買い直したけど、まだ届いてないんだ……うん。

語ってないでまずは小説を書けやと思わんでもないが、エンジンかける儀式ってことでご容赦くだされば幸い💦 ……ごめん。ただの言いわけです、はい。