むか~しむかしの思い出話

どうにもこうにもエディタを開くと睡魔が襲ってきて、ちっとも頭が働かなくなるのはどうしてなんでしょう。夏休み終わるがな。

やる気をどうにか引き出す&書くという行為だけは続けるために、ノベリストへの転載兼ねて昔の作品をブラッシュアップしたりしてますが、よしじゃあ新作も! と取り掛かると消えていくやる気……。
やる気スイッチへのアプローチが間違ってんのかなと、いただいた感想を読み返したり、自分でも買ったご本の感想を絵師様に送ってみたりしてるうちに、はや金曜日でございますよ。日曜は休日出勤だから、夏休みは明日までです……\(^o^)/オワタ

ま、書けない時はなにしても書けないし、それがいつまで続くかだって自分でもわからんのですけどね。かと思えば突然ガーッと書けるようになったりするんだから、我ながらシステムが理解不能。

それはそれとして。

いただいた感想を読み返したり送ったりしているうちに、むかーしむかし、それこそ高校生のころに大好きだった字書き様に感想の手紙を送ったときのことを思い出しました。
当サイトに来てくださってる方々には、私がBBAなのはバレバレだから書いちゃいますが、ジャンルだってちゃんと覚えておりますよ。C翼で小次健だったわw それが私の同人への入り口でしたが、ぶっちゃけジャンルからしてわからん人のほうが多いかもね(^.^;

ともあれ、当時はネットなんて一部のお金のある大人の趣味でしかありませんでした。二次創作のメインはあくまでも同人誌。同人イベントに参加して買うよりほかに、二次創作を読むことはできなかった時代です。今はなきアニパロコミックスやすっかり廃れた商業アンソロはあったけどね。
腐向け(当時はやおいって言い方でしたけど)の同人誌がバンバンと出て、一部の大手が同人の売上でマンション買っただの外車買っただの言われてたころですね~。実際、大手壁サークルさんとか机にごみ袋貼り付けて、そこに受け取ったお札をポイポイ投げ入れたりしてたもんな💦 WJの編集後記で「小次郎や若島津だって俺たちはホモじゃないぞって言ってます」とか編集さんから苦言されたのもなにもかもみな懐かしい……あれは、血の気引いたわ……。二次創作のルール無視で腐向けや百合を垂れ流してる人は、ちょっと考えたほうがいいよ、うん。WJ作品の二次はマジで編集側から苦言された過去あるからな💦

話がずれた💦

えー、当然のことながら、感想も手書きのお手紙です。便箋を吟味して、何度も下書きして書く内容を決め、丁寧に丁寧にと自分に言い聞かせながら清書した手紙。懐かしいね。

お返事が来たことはほとんどありません。そこまでして感想を書いたサークル様は、ほとんどがいわゆる大手で、同人誌のトークページ(当時はある本も少なくなかったのよ、そういうページ)なんかでちょこっと触れてくれたら大感激って状態でした。

そんななかで、たったお一人、返事をくださったのが前述の字書き様です。
感想を書いたご本は死にネタで、とても悲劇的なご本だったのを覚えています。そのご本は三部作予定の二作目で、次の最終巻は過去の回想であり悲劇を生んだそもそもの原因となった話だと書いてありました。
手紙を書いている最中にも何度も泣きそうになりながら、どこが好きか、どれだけ泣いたかを拙い文で便箋何枚にも書いて、今だったら赤面ものではありますがお願いまで書き連ねたんです。

どうか、あのラストが登場人物たちにとってはコレしか選べない幸せだったんだと信じられるよう、原因である最後のお話は一番悲しいお話にしてください。

……って。

なに書いてくれちゃってんだよ、当時の私! あああああああああっ!💦

もらっても困っちゃいますよね、なに書こうと私の勝手と怒られてもしょうがないところです。
ところが、お返事が来たんです。私が送った分厚い封筒と遜色ない厚い封筒が届いて、差出人のお名前を見たときの私の衝撃、わかっていただけます? 心臓止まるかと思ったよ💦

夢かな? 夢かも! うわぁ、信じらんない!💦 と、動悸息切れ起こしつつ伏し拝むように読んだお返事には、私が書いたお願いがうれしかった、同ジャンルの友人たちにまで好きなキャラにそこまで悲しい思いをさせる気かと言われたけど、自分にとっては過去がもっとも悲劇だからこそ、あのほんのラストがただ悲しい話にはならなくなると思っていた、と書かれていました。
夢中で何度も読み返して、お返事のお礼の手紙をさらに書きました。
何度か手紙をやり取りさせていただいて、その字書き様との交流は終わりましたが、あのときに「オバさんはお好きかもしれないのでお勧めします」と書かれていた赤江瀑の『海峡~この水の無明の真秀~』は、私の愛読書になっています。
以前、いくつか引用させてもらった赤江瀑氏のご本は、そのとある同人作家様が出会わせてくれたんですよ。

今や二次創作は同人誌以上にネットが主流といえます。個人サイトの時代を経て、pixivやTwitterでいくらでも推しカプの作品が読める。しかも無料で。

でもね、感想を送るドキドキも、感想が届くうれしさも、今もこれからもきっと変わらないと思います。書いているのも読むのも人間で、人間が考えることなんて千年経とうとたいして変わりゃしないってのは、枕草子とか徒然草読んでもわかりますしねw
二次創作の書(描)き手は大多数が一般人です。趣味で書いてます。金銭的な見返りなんてありゃしない。そりゃ自分が萌えてどうしても書きたいと思うから書くんだけど、反応がなければだんだん苦しくなってもきますって。
これは想像でしかないけど、私にお返事をくれた字書き様も、自分が書きたいと思っている話をご友人から否定されて悲しかったからこそ、私の言葉がうれしくて筆を執ってくれたんじゃないかなと思ってます。さらに悲しくしてくれなんて書いて寄越したの私だけだったらしいからね。ほかの人達から届いた感想の手紙は全部、せめて最終巻は幸せにしてほしいって書いてあったみたいよ(^.^;
最終巻は、もちろん滂沱の涙を流すほどに悲しく、美しく、読んでよかったしお願いしてよかったと思いました。書いてくださったことに感謝しかありませんでしたよ。

感想ってハードル高いですよね。昔みたいに手書きの手紙じゃなくても。なにを書いたら感動や萌を伝えられるのかわかんなくて、不快な思いをさせたらどうしようって悩んで、結局コメントすらせずに終わっちゃったりするんですよね。

でも、できれば一言でいいから好きだと思った作品には、感想を届けて差し上げてください。萌えましたでも面白かったですでも、大好きですでもいいんですよ。
そりゃ、書(描)き手さんにもいろんな人がいますから、一言だけじゃ返事しようがなくて面倒だとか、自分の解釈書かれても困るって人も、なかにはいます。感想とかべつにいらんから本買え(今ならいいねしろとかブクマしろか)って人もいるしね。昔からそうよ。でも大抵の人は、喜んでくれます。
一生忘れられない思い出になるやり取りだって、もしかしたらできちゃうかもしれないわけですよ。私とその方みたいに。

うん、ほんと短い間ではあったけど、すごくうれしかった。高校生ですからね、距離感なくてご迷惑だったかもと反省しきりではありますけど、お返事が来たことはたぶん一生忘れられないなぁ。
あちらは覚えてらっしゃらないだろうけど、それは全然構わないっていうか、忘れてくださいって感じだけど💦

無料でいつでも好きなだけ推しカプは見られるからって、ネットの二次創作なんて一期一会ですよ、いつ消えるかわかんない。なかには感想がもらえずに心折れて、作品を消す人だっていますから、ちょこっと勇気を出してぜひ好きな方に感想を送って差し上げてください。困らせるかもと思うなら返信不要にしとけばいいよ。向こうからのレスポンスなくてもこっちも気にしないで済む。

もし、創作者側の方がいらっしゃるなら、こういう感想いらないとか困るとか、大っぴらにはいわないであげてくれるとうれしいな~。読み手さんが萎縮しちゃう言葉は結局自分の首締める結果にしかならないと思うしね。

つ、ついでに私にも感想くれたりしたらうれしいな~、なんて💦

いや、わかってんのよ!? 読み手さんだって感想クレクレうざい、感想書きたいって思えるような話書いてから言えって思うってのは!💦
でもねぇ、自分の萌えだけで書いてる人はネットで公開なんてしないと思うんだよなぁ。承認欲求モンスターなんて人を小馬鹿にする人もいますけど、だったらなぜあなたはネットで公開しているの? って話だしねぇ。
読まれることを想定して書いてなきゃ、Twitterやpixivに投稿したりしないし、そもそもオンラインに上げる必要なんてない。ローカルで書いて自分だけ読んで、やっぱり私が書く○○✕■■最高! ってニヤニヤするよ。

私はこういう○○✕■■が好きなんですけど……好きな人、いる? って聞いて、私も好き! って答えが返ってくる。それがうれしいの。人は共感を求める生き物ですから、共感したならそれを教えてあげてくださいよ。
もちろん、孤独にマイナーカプを書き続けることもあります。その孤独は誇りです。愛です。でも、私も好きって言ってくれる人がいたら、もっとうれしい。もっとやる気出る。
だからね、一言でいいから感想は伝えてあげてほしいです。

ちなみに、お返事をくれた字書き様はその後プロになりまして。

川原つ○ささんって方なんですけどね。一部の年代の方はビックリじゃろ? そういうこともあるから、感想は送っとけ送っとけ。
C翼時代の同人作家さん、プロになった方多いからなぁ。高校の剣道部の先輩もじつはC翼同人(健小次だったけど)→プロ漫画家でしたわ。尾○南さんっていうんですけどね。一部の年代の方ry

何度かの引っ越しでいつの間にかなくしてしまった川○さんからのお手紙や、南先輩の漫画が載ってた漫研のサークル誌、今思い返しても申し訳ないし悲しい……(´Д⊂グスン
自分が本出すようになってからいただいた感想のお手紙も、ファイルごとどっかいっちゃった。
でももらった言葉は心に残っていたりするから、伝えあうのって大事だよね。

と、まぁ、ちょっぴり思い出に浸ってみました。
トトロ見てると時代が違おうとなんだか思い出話をしてみたくなるね(^.^;
いや、同人の思い出語られても宮○駿先生も困るだけだろうがな。