先日、いただいたメッセージへのお返事で「インプットをもっとしていく」というようなことを書きまして、言ったからにはちゃんと実践しましょうってことで読書を心がけてるんですけどもね。
読書も気力体力が目減りしてるとキツイね……💦
いやぁ、なかなか新しい本に手を出す意欲がわきませんで、読書欲を掻き立てる呼び水がまず必要ねと言い訳して、好きな本を再読しております。
まずはサラッと読める短編から。香月日輪さんの『桜太の不思議の森』や坂木司さんの『和菓子のアン』を再読。うーん、やっぱり好き💕
平易な文章で語られる優しい目線の物語は、心癒されるねっ!
しかしまだまだ文章が頭に浮かんでくるには至らず、とりあえずノベリストに転載するためにもと『流れ星』のブラッシュアップに着手し、どうにか更新。
このまま流れに乗っかって、新作の続きも……といけば万々歳だったんですけどねぇ……。
なまじ長いもんだから、ブラッシュアップで頭が疲弊しきったですよ💦
以前は小説書くのに頭が疲れ切るとかなかったんだけどなぁ。加齢が憎い……。
ま、年を食うのもそれにより脳が老化するのも、自然な営みだ。考えたって仕方のないことは考えるな。
インプットしたぶんアウトプットしたら、また引き出しの中身が減るのは当たり前。ならばさらに引き出しにつめこんでいきませうってことで、今度はちょっと長めなお話を再読することにいたしました。
選んだのは文庫上下二巻分、海外翻訳もの。
ディーン・R・クーンツの『ウォッチャーズ』
犬好きさんなら、もしかしたらこの本を目にしたことがあるかもしれませんね。大の犬好きとして知られる作家さんで、犬がキーパーソンになる話も多いんですけど、この『ウォッチャーズ』が代表格かと思います。
ゴールデンリトリバーのアインシュタインがとにかくかわいくて愛おしいんだ、これが。
SF、ホラー、サスペンスと、幅広いジャンルで活躍する作家さんですけれども、超常現象ものがわりと有名な気がする。その手のお話の第一人者と言えばS・キングじゃないかと思いますが、陰のキングに陽のクーンツってイメージだなぁ。
途中で書くの嫌になりましたか? って聞きたくなっちゃうようなラストの話も、あるにはあるんですけども、キングにくらべ読後感が爽やかなんですよね。……キングは精神状態が良好じゃないと読むのキツイからな💦
ま、それはともかく。
翻訳ものって、慣れない人には読みにくく感じられるものがそれなりに多いと思いますが、こちらは読みやすいので、機会があれば一読していただければ嬉しいです。比喩多めな文章が苦手な方は駄目かもですが💦
愛する人たちが一人残らず亡くなることが自分に課せられた運命だと信じ込み、人生に諦めを感じている退役軍人トラヴィスと、そんな彼の運命を変えた奇跡の犬、アインシュタイン。精神的虐待を受け育ち自己を肯定できないノーラと出逢い、二人と一匹は愛で繋がる家族へとなっていくんですが……そこはクーンツ、やさしくハートフルなだけのお話なわきゃない。
アインシュタインはとてつもない知性を持つ犬で、その秘密をトラヴィスとノーラは共有し守ろうとするんですが、アインシュタインを狙う殺し屋やら、人が生み出した恐るべき怪物などが、アインシュタインの命を狙ってくる。魅力あふれるキャラクターたちのさまざまな思惑が交差しながら、アインシュタインを守るために戦う、そんなお話です。
クーンツって、とにかく気持ち悪いよぅ! ってなるサイコパスを書くのがうまいんですよねぇ。『ウォッチャーズ』にもそういうキャラがいまして。前述の殺し屋が、なんか、もうっ! うぅ、一欠片も理解できん💦怪物には憐憫すらおぼえるのに、人である殺し屋のほうがはるかに得体の知れない化け物に見えるんだよなぁ。
でも、だからこそ勧善懲悪が成立しているって感があるんですよね。でもって、トラヴィスたちと関わるキャラたちは、葛藤や苦悩を抱えていたりもするんですけど、己の信念をふたたび確固として彼らに手を差し伸べる様に、胸が熱くなったりもします。
……まぁ、アレ。最初に読んだのはずいぶん前なので、記憶と違う可能性は大だけどな💦
とりあえず、ワクワクしつつ読み返してみますです。インプット、インプット。ちゃんと執筆するためだから、うん。
面白いお話に触れると、自分の執筆欲も高まりますからね。ていうか、高まってくれ、切実に💦
書きたいと思っても書こうとすると集中できないの、本当に困るんだわ。頭のなかで動き回る推したちを文章に落とし込めないの、寂しい💦
うん……やっぱりまずはインプットだな。文章に触れずにいたら文章を書けなくなるのも当然だわ。
さぁ、読み返すぞー。楽しみ💕