いつもありがとうございます💕
目に優しく本文の背景色を蜂蜜色に変えたらば青字では読みにくくなったので、いただいた感想は背景色を薄くしたんですが……それでもやっぱり青文字は読みにくいかな? てことで、今回からコピペ分は背景色のみの変更でお届けします。
OBA様、私は、加筆修正される前の前編・後編のお話も大満足でしたが、この度の加筆修正版の追加エピソードのところ、胸にじわりときました。
20ページ目:
>ふと煉獄が足を止めた。
>「煉獄?」
> 冨岡の呼びかけに応えず、煉獄は冨岡の手を引いたまま、また歩きだした。横にそれた進行方向に、冨岡は当惑した様子でパチパチとまばたきしているが、重ねて問うことなく素直についてくる。
>「一つ、約束を守れるな」
<-薄闇の中、目に入ったものに思わず足を止め、それに意識と視線を固定させたまま、再び歩き出してそれに近づき、確信が持てたところで、湧き上がる喜びの気持ちと共に一人呟くように零れ落ちたのがこの言葉ですよね。
そして、次の場面、
>ふたたび足を止めた煉獄が振り返り笑うと、冨岡の頸がコテンとかしげられた。
<-ここでようやく、竜胆に向けられていた意識が愛しい義勇さんに向けられて嬉しそうに笑うわけですが、この一連の煉獄さんの心情変化が、文章から流れるように伝わってきました。そしてこの煉獄さんの、まずは一人で納得し、心で噛み締めるように喜んだ後に、義勇さんに笑いかけるところ、好きです。
>幼い仕草にクスリと笑い、煉獄はその場にしゃがみ込んだ。手を繋いでいる冨岡も、自然、膝を折る。
<-この場面の前の一連の動きとか表情もそうですけど、脳内に自然と情景が思い浮かびました。
>更待月の青白い光だけを頼みとしていた先程よりも、明るくなってきているとはいえ、まだまだ薄闇が広がる枯野を支配している。だというのに、我ながらよく見つけられたものだと、煉獄は小さく微笑んだ。
<-ここ、小さく微笑むところ、好きです~。
>冨岡の怪訝そうな眼差しを横顔に感じながら、煉獄は竜胆に手を伸ばした。
<-煉獄さんがふと足を止めてからずっと、義勇さんは煉獄さんの真意がわからずじまいの状態が続いていますよね。煉獄さんがこの間、義勇さんに何のヒントも与えずに、約束を一つ守れる喜びに心躍らせながら、サプライズを仕掛けているみたいに、”その時”までただ黙って行動だけ起こしているところ、好きです。
>花の時期はいくぶん過ぎている。それでも健気にさこうとしているものを手折ることに、少しのためらいをおぼえぬでもなかった。それでも、今このときに、この花を見つけたのも縁だろう。思い定め摘み取った花は、常日頃握る日輪刀とは比べ物にならぬほどに細く、頼りない。けれど、不思議と重く感じられる。
<-余計な言葉なく紡がれているようなこの心の声は、煉獄さんの繊細さと潔さを感じさせるもので、とても素敵だと思いました。
>「本当は、君に告白するときにはこの花を手渡して、好きだと告げようと思っていたんだ」
<-(他ページからの引用)”秋の穏やかな日が降り注ぎ、爽やかな風の吹く、
竜胆の咲く草原で。君が好きだと、手折(たお)った竜胆を一輪手渡して言うのだ。”
煉獄さんが思い描いた光景とは少し違いますが、一輪の竜胆を手渡して告白するという機会が巡ってきて良かったね!って思いました。
>手折った竜胆を見つめる眼差しを、静かに冨岡へと向け、煉獄はほのかに笑った。
<-この静かな視線の移動と、表情の変化が大好きです。
>「……俺も、そうしようと思った。姉さんがこんなにも喜ぶのだから、俺も、大事な人ができたのなら、必ず白いアヤメを贈ろうと……」
<-そうだったんだ!?義勇さん、そんなふうに思ってたんだ!?って、義勇さんの心の1ページを知れて嬉しくなってしまいました、笑。
>無表情のまま、冨岡の瞳が揺れた。少しふせられた瞳の意味は、煉獄にはわからない。一つではないから、冨岡の心をすべて悟ることはできない。けれど二人だから抱き合えるのだと、冨岡は言ってくれた。だから煉獄の笑みが消えることはない。
<-ここ、好きです。
>「それと、もう一つ」
<-前のセリフから少し間を置いて、気持ちを切り替えて、この言葉の後に口にしようとしていることこそが、己が義勇さんに一番伝えたいことなのだと決意を込めるようにこのセリフを発している感じが好きです~。
>蕾のままの竜胆をそっと差し出し、煉獄は言った。
<-そっと差し出すところ、素敵です!
>「『悲しんでいるあなたを愛す』……冨岡、君の悲しみや苦悩も丸ごと全部、俺は愛したい。君を、誰よりも愛している」
<-やられました~、笑。真面目な話、もうこれはプロポーズですよね。義勇さんをじっと見つめてこの言葉を発している煉獄さんは落ち着いているし、紳士然としているけれど、言葉の中に燃えるような熱を感じます。特に「君を、誰よりも愛している」のところ。
こんな風に気持ちを伝えられたら、一生忘れられないだろうなと思いました。
流れ星では、煉獄さんの、柱としてあるべき心の在りようだけではなく、一人の恋する青年としての剥き出しの心模様が丁寧に書かれているので、あの激情のエネルギーで義勇さんを一心に愛していると思うと、すごい情熱がこもっているように感じます。
>息を呑む冨岡を見つめ、煉獄は軽やかに笑った。
>「君が悲しむ様を見たいわけじゃない。君には笑っていてほしい。だが、悲しみのなかでも凛と立つ君も、その悲しみごと抱きしめたいんだ。ともに走り、戦い、笑って泣いて、同じ時を生きたい。いつか、君が自分を卑下する理由を教えてくれ。俺にも一緒に背負わせてほしい」
<-義勇さんを安心させるように、そして、今しがた情熱的に愛の言葉を紡いだことが嘘のように軽やかに笑って、義勇さんの心に一歩グッと踏み込んだような先程とは少し違って、一歩下がった距離で、先程の言葉の真意を真摯に誠実に説明するところ、好きです。
>恋はやさしい野辺の花。であれば、この花こそが我が恋だ。冨岡の瞳を思わせる花。冨岡の生き様を示す花。日の下でしか咲かぬこの花を、君に。我が心の一人である、君に贈ろう。君の笑顔を咲かせる日輪に、なってみせるとの誓いを込めて。
<-ここ、すごく好きです。詩人のようでもあるし、煉獄さんの心の声が必要最低限の言葉で一番濃い濃度で伝わってくる感じがします。
>差し出された竜胆を、冨岡はじっと見つめている。繋いだままの手に、わずかに力が込められたのを感じた。そっと竜胆を受け取った冨岡の手は、少しだけ震えていた。それでも。
>「俺も……おまえの悲しみも、つらさも、全部受け止めたい。ともに背負いたい。煉獄……好きだ」
>煉獄を見返す冨岡の瞳はまっすぐで、声は小さくとも、強かった。
<-声は小さくても、煉獄さんを見返す義勇さんの瞳がまっすぐで、強いってところに、義勇さんの強い決意と、真っすぐに気持ちを伝えてくれた煉獄さんに自分も今、逃げすにちゃんと気持ちを伝えたいという想いが込められている感じがして、とても好きです。
21ページ:
>君にさよならは言わない。君に伝えたい言葉はいくらもある。けれど冨岡。君はきっと、先に逝く俺を責めないだろう。悲しみに暮れることなく、そうかといつものように一言呟いて、君はきっと歩き出す。俺は知っている。俺との約束を、君は必ず果たしてくれることを。
だから冨岡、君に残す言葉はないんだ。いつか遠い未来に、お互い名も姿も変わり、記憶すらひとかけらすら残らず消えたとしても、叶えられなかったいくつもの約束を果たす日が必ずくる。俺はそれを信じる。君もそれを信じて生きてくれると、信じている。
<-義勇さんへの信頼と確信、そして確約などどこにもないのに、信じる強い心。煉獄さんてすごい人だなと改めて思いました。
22ページ
>煉獄に貰った竜胆は、残念ながらまだ花咲くには早かったようだ。だが、今日もきっと晴れる。煉獄のように眩しく明るいお日様に当ててやれば、今日あたりきっと花弁を開き、青い星のような姿を見せてくれるだろう。そうしたら、あれも押し花にしようか。煉獄を誘って二人で作るのだ。
そうしてまた一つ、約束を果たし、また、新しい約束をしよう。押し花ができたら、お揃いでまたお守りにしようと。いつか二人で流れ星を探そうと。夢のようにやさしい、幸せな約束を、また。
<-今生ではもう、これらのことが果たされることはないんですよね。もらった竜胆が咲く間もなく、煉獄さんは逝ってしまったなんて…。
でも、煉獄さんが信じたように、ここで義勇さんが思い浮かべた今生では果たせない約束も、いつか煉獄さんと一緒に果たせる日が来ると信じたいと思います。
引用、以上です。
竜胆を渡すところのエピソード、とっても素敵でした!
また、今回流れ星を読んでいて、背景色が蜂蜜色になって、目に優しくなったと改めて思いました!
モカさん、いつもありがとうございます💕
今回、加筆修正と銘打ってますが加筆はほぼ後編ラストのみなので、感想をくださる方はいらっしゃらないだろうと思ってましたから、本当に有り難いです💕
>文章から流れるように伝わってきました。
>脳内に自然と情景が思い浮かびました。
「今なにが起きていて、キャラはどんなふうに動いていて」っていうのを、説明臭くならずに描写しなければと心がけているんですが、どうしても説明っぽくなりがちで💦こういうお言葉をいただくと、心底ホッとします。ありがとうございます💕
>余計な言葉なく紡がれているようなこの心の声は、煉獄さんの繊細さと潔さを感じさせるもので、とても素敵だと思いました。
このお言葉も、すっごく嬉しいです!
どうしても言葉をくどいほどに重ねがちで冗長になるのが悩みなので、簡潔な言葉で伝えたいものをきちんと伝えきれたんだと安堵しました。
『流れ星』は登場人物がほぼ煉義ちゃん二人だけなのに、あんなに長くなっちゃいましたから、加筆部分はなるべく短い文章にしなきゃって、結構気負って書いたんですよ(^.^;
テンポが悪くならないよう、簡潔に、平易に、だけど二人の空気感や心情がきちんと伝わるようにと、短い文章ながらも考える時間はそれなりに長くって💦素敵と言ってもらえて、安心すると同時にちょっぴり自信がつきましたw ありがとうございます💕
あ、(他ページからの引用)で、ノベリスト用に振ったルビがそのままなのに気づけました💦直しておきますです💦
ノベリストってルビ機能がないもんですから()で代用してるんですが、こちらにコピペしたときに直したつもりが抜けてたみたいですね。新作だとまずはサイトへのアップだからこういうミスはないと思うんですが、ノベリスト用にアップするついでに加筆修正って流れだったので、うっかりしてました💦
pixivにアップしてた頃も、pixiv用に振ったルビを直し忘れてこちらにコピペしちゃったりもしてたんですよねぇ……ENTERの件もですが、どうも見直しというのが苦手でして💦気をつけたいと思います、はい。
あと、引用してくださったほかの箇所でも、「言葉が重なってんじゃん!💦」って気づいて、ちょっと呆然としてたりもしますが……こちらもこそっと直しておきます……。「~すら~すら」はない。これはない。(;´д`)トホホ…
>そうだったんだ!?義勇さん、そんなふうに思ってたんだ!?
そうなんですよ! じつは書いている最中、この白いアヤメエピソードは、押し花を渡したあのシーンで煉獄さんに話す予定でした。でも、ふと気づいちゃったんですよねぇ。
ここで義勇さんにとって白いアヤメは求婚の花だって煉獄さんに伝えちゃったら、二人の距離がぐっと縮まっちゃうんじゃない? そしたら煉獄さんだって自分もプロポーズするに決まってるし、短い逢瀬を繰り返す関係にとどまるのは無理があるよなぁ。主に煉獄さんが。同居や槇パパ&千寿郎くんへの紹介だって絶対にするよ。拒まれたらそれこそ煉獄さんは、義勇さんが自分を柱だと思ってないことまで絶対に聞き出すのでは? で、必ずや義勇さんの頑なな自己卑下を覆すに決まってるし……駄目じゃん。原作完全無視な流れになるやん💦
と、なりまして。
てなわけで、もっと良きタイミングで伝えましょうと先延ばしにしたのはいいんですが、竜胆を手渡すシーン同様、書き切る余裕がなくなっちゃったんですよ……。\(^o^)/ナンテコッタイ
当時はテレビアニメ版無限列車編の放送中で、どうしても最終回までに後編もアップしたくて、とにかく書き上げなきゃって焦りながら書いた結果、どうしても入れたかった「白いアヤメは義勇さんにとって求婚の花」っていうのと、「煉獄さんが義勇さんに竜胆を手渡し『悲しんでいるあなたを愛す』と告げるシーン」を入れられなかったっていう……。そのせいで自分では不完全燃焼だったわけですが、今回、どちらもちゃんとお伝えできて満足です!💕
>もうこれはプロポーズですよね。
ええ、プロポーズですw
大正初期ですから、「愛している」という言葉を使うのに少し抵抗感があったりもしたんですが、それでもここで煉獄さんが伝える言葉は「愛している」以外ないよな、と。
「愛してる」ではなく「愛している」なのは、ちょっぴりこだわった部分ですw
>ここ、すごく好きです。詩人のようでもあるし、煉獄さんの心の声が必要最低限の言葉で一番濃い濃度で伝わってくる感じがします。
ありがとうございます! 加筆した甲斐がありました、報われた思いがします、本当にありがとうございます!
じつはですね、加筆にあたってなにがなんでも書かねばならないと思っていたのは、ここなんです。この文章を書いてこそ、竜胆から続く流れ星の世界線は完成するんだという、思い入れの強い部分なんです。
「この花こそが我が恋だ」この言葉を書いたその瞬間に、やっと『流れ星』という物語をちゃんと書けたって気がしました。加筆してようやく、『竜胆』『流れ星』という二つのお話が私にとって宝物になりました。
もちろん、もともと自分でも好きなお話ではあったんですが、今回の加筆で、『午後4時のパンオショコラ』や『桜が謳うサンサーラ』『手袋を買いに行ったら大好きな人ができました』(義炭ばかりですみません💦)と同じぐらい、とても大切な宝物のようなお話になった気がします。
書いていて「あぁ、この一文を書くために私はこの話を書いていたんだ」と思える一瞬がくることって、これだけ書いてきても滅多にないんですよ。その瞬間が「この花こそが~」で訪れたのを感じて、「この言葉を書けずにいたから不完全燃焼で、胸を張って大好きな話と言えなかったんだな」と、なんとなく腑に落ちたりしました。『竜胆』と『流れ星』を繋ぎ、この二つの話をギュッと濃縮させたのが、モカさんが挙げてくださった部分なんだと思います。そこを好きだと言ってもらえて、すごく嬉しいです。書いてよかったと、心の底から思わせてくれるお言葉、本当に感謝しています。ありがとうございます。
以前ブログで書いたと思うんですが、『流れ星』の二人が交わした果たせなかった約束は、転生後の桃寿郎と義一が叶えるんだと思ってます。記憶なんてひとかけらもなく、それでも惹かれ合って、今度は長い時を一緒に生きてゆきながら、二人で。いつかそのお話も書けたらいいんですが……まずはスランプ脱出ですね💦
『いのちみじかし』も、連載が止まってしまってますが『大好きの・・・』や『にゃんことワンコ』も、「この一文のために書いてきた」と思える瞬間がくる宝物なお話になるよう、精一杯頑張ります。
長い長いブランクがあっても書きたくてどうしようもないと思わせてくれた、鬼滅の刃という作品や義勇さんたちへの愛は、いまだ尽きそうにないですからw 拙いながらも愛だけは込めてこれからも書いてまいりますです(`・ω・´)ゞ
今回もうれしく心強いお言葉の数々、本当にありがとうございました! 次こそは『いのちみじかし 後編』をお目にかけられるよう頑張ります💦