OBA様、5の24を拝見しました。
まず、誤字についてお伝えしておきますね。
>だが残念なことに、閑古鳥が鳴く爬虫類ショップには人の声どころか。カエル~。
誤:人の声どころか。
正:人の声どころか、
ここから感想です。
煉獄さんが電話してきた場面での伊黒さんの心の声の一つ、
>ひたすら間が持たぬ組み合わせだ。
ってところ、たしかにそうだろうな~と思って、笑ってしまいました。
煉獄さんの戸惑いぶりも、煉獄さんの脳内で起きているであろうことを想像すると何だか笑ってしまいます。
小芭内が義勇と二人きりでいるとは考えにくいが、宇髄達が一緒なら、なぜ小芭内が電話を代わったんだ?どういう状況なのだろう?みたいな。多分、表面上の言葉以上に内心戸惑っていたのではないかと思いました、笑。
義勇さんを迎えに行くと言った煉獄さんを、伊黒さんが諫めて煉獄さんはそれに感謝しますよね。ここは、義勇さんが地方の大学に進学すると伝えられた後の煉獄さんの心境を思うと、なんか少し切なくなりました。なんていうか、義勇さんと少しずつ距離を取ることに慣れていかないといけないというのを図らずも伊黒さんから突き付けられたように感じて、自分自身に言い聞かせるようにして同意したように私には感じられたんですよね。伊黒さんはもちろんそんなつもりで言ったのではないですが、煉獄さんは伊黒さんの真意以上のことを思ったのではないかなと思いました。
それにしても、中三事件後の二人の接し方は、すごく関係性が濃い幼馴染ならではだなとつくづく思います。幼い頃から一緒に積み上げてきた時間と、お互いへの深い理解と強い執着がなかったら、もっとぎくしゃくしてしまっただろうなと。
中三事件以降、過保護度は上がったとはいえ、基本的には以前と変わらない接し方をしていることは一見理解しがたいのですが、中三事件を境によそよそしくなってしまったとはならない二人の関係性の深さと想いの絡まり具合が、ものすごく好きです、笑。
特に、このタイミングで煉獄さんが義勇さんに電話をかけてきたことは、普通に考えたら信じがたいんですよね。義勇さんから地方の大学に進学すると聞いた時、煉獄さんは今度こそ義勇さんに嫌われたんじゃないかと、怖かったわけですよね。普通、そういうタイミングだったら、怖くて義勇さんに電話なんてかけられないと思うんです。でも煉獄さんは義勇さんのことを心配して電話をかけている。
怯えがあったとしても、煉獄さんにとっては本能的な感じで何をおいても義勇さんを守りたいという気持ちがあるだろうし、ただの幼馴染で弟分としての自分なら、内心はどうであれ、優しい義勇さんが自分に冷たくすることはないとわかっているのでしょうね。
と、私は解釈しています。
拒絶は怖いけれども、義勇さんへの信頼は確かにあって、でも怯えを拭い去ることはできないっていう複雑な心模様がすごくリアルで、煉獄さんにとって中三事件からの四年間は、常に心のどこかではビクビクしながらの、本当に綱渡りのような日々だったのだろうなと思いました。
そういう煉獄さんの心の内を誰よりも理解していたであろう義勇さんは、今言葉をいくら尽くしたところで本当の意味で煉獄さんの怯えを取り除いてやれないと思っていたはずなので、常に心のどこかで歯がゆさを抱えながら、自分に対して怯えを持っている煉獄さんに対して変わらぬ態度をとり続けるという、心折れそうになる時もある綱渡りのような日々だったのではないかと思いました。
>杏寿郎から言い出すようにしないと、アイツは俺のことを諦める
ここ、義勇さんが煉獄さんのことを”アイツ”呼びしているところ、大好きです。
これ、
杏寿郎は俺のことを諦める
よりもずっと、義勇さんが煉獄さんのことを強く脳内で思い浮かべてる感じがしますし、他の誰よりも理解している杏寿郎のことだからっていうニュアンスが強く伝わってきて、とっても萌えます。
義勇さん、中三事件の時、自分が置かれている状況が悪化する可能性が高くなることも厭わず、煉獄さんへの侮辱だけは許容できずに怒鳴ったのですね。あー、もうたまらないです。
煉獄さんが義勇さんへの恋心を隠したのは、義勇さんからの拒絶を恐れたからだけではなくて、中三事件が起きた背景には自分の入学が関係していたことに気づいたからでもあるんですね。拒絶が怖くてたまらないからだけではなくて、不埒な噂があくまでも噂であるように、つまり義勇さんを守るためにも恋を諦めたのだと思うと、胸が締めつけられます。
義勇さん、煉獄さんが完全にふられる覚悟で告白してくること、わかってたんですね!煉獄さんの一世一代の告白シーンを読んだ時から、義勇さんは煉獄さんの心情をどれぐらいわかったうえで告白を受けていたのかずっと気になっていたので、知れて嬉しいです。
義勇さん、煉獄さんと一緒にいる未来のために、冷静に考えて、その未来を手に入れるための選択をしていてかっこいいです。告白だって、義勇さんから告白することは考えなかったのかな?と思うこともありましたが、それにもちゃんと理由があって煉獄さんからの告白を待っていた。ただ受け身で待っていたわけではないとわかった時、OBA様が書かれる義勇さん、大好きだな~と改めて思いました。守られるだけだったり、受け身なだけでは決してない。芯の強さがあって、自らもちゃんとアクションを起こせる。女々しさも悲壮感もなく、とても男らしくて、かっこいいです!
これまでも、義勇さんの煉獄さんへの強い執着を窺わせる箇所はありましたが、この回でもそれが感じられました。煉獄さんの義勇さんへの執着は真っすぐで、全力で「義勇、大好きだ、一緒にいよう!」ってしっぽフリフリな感じですが、義勇さんの煉獄さんへの執着は、一見つれない感じの態度をとっている猫が、それとは裏腹に長いしっぽをしっかり絡みつけて離さないみたいな、内に秘めた熱い執着を感じます。
同じぐらいに互いに執着しているのに、その表現の仕方が違うところに個性が出てるな~と思います。
それでは、失礼します。
いつもありがとうございます、モカさん!
ソナーズでの連載にまで毎回ご感想いただいてたのに、お返事こんなに遅くなって申し訳ないです💦
>すごく関係性が濃い幼馴染ならではだなとつくづく思います。
>普通、そういうタイミングだったら、怖くて義勇さんに電話なんてかけられないと思うんです。
そうなんですよねぇ……。このままギクシャクして、お互いに避けてしまってもしょうがない状況だと思います。煉獄さんは「怯えられている=嫌われるかもしれない」と思いこんでいるわけだから、あまり義勇さんにかまうのは、より怖がられて嫌われるかもと不安になることは多かったでしょうし。
電話ができたのは、モカさんもおっしゃるように「信頼」と本能的な「義勇を守る」という使命感からだと、私も思います。
そういう心の奥が自然に感じられるよう、幼馴染としてのエピソードを重ねてきた面があるので、汲み取っていただけて安心しました!
こういう心情って、「信頼している」「心のどこかでは、本心から嫌われることはないとの確固たる思いがある」「それは幼馴染として積み重ねてきた二人の歴史あってこそだ」なんていうふうに、説明で済ませてしまったら、うまく伝わらないんじゃないかと思ってたんです。
説明ではなく描写しろ。エピソードで語れ。
小説を書く上で大事にしている部分です(うまくできないことのほうが多いですが💦)。電話のエピソードでの煉獄さんの心境は、まさに、それまでのエピソードの積み重ねがあって初めて理解してもらえるものだと、自分ではこだわっていたので、モカさんのお言葉で間違ってなかったと思えました。ありがとうございます💕
>自分が置かれている状況が悪化する可能性が高くなることも厭わず、煉獄さんへの侮辱だけは許容できずに怒鳴ったのですね。
ここ……本編でもサラリと軽く触れようかと思っているのでネタバレになっちゃいますが……義勇さんが拉致されるきっかけ。伊黒さんも言ってましたが、あの場面では「三十六計逃げるに如かず」で、逃げるが勝ちなんですよね。実際、普段の義勇さんなら捕まらないことを最優先に行動していたはずで。ましてや義勇さんは、煉獄さんには鉄拳制裁も辞さないですが、基本的に暴力行為は嫌いなんですよ。原作軸同様に争うというのが苦手なんですね。ワンコへのはイチャつき&甘えだったりするのですw
ではなぜ、あの日に限って不良どもを投げ飛ばしてしまったのか。
煉獄さんをひどく侮辱されたから。
この一言に尽きるんですよ。煉獄さんもそうですけど、自分への侮辱は耐えられても(義勇さんの場合は自己卑下から受け入れてしまいがちですが)、相手への侮辱は自制心が吹っ飛んじゃう。
義勇さんは「セックス」について「愛がなければただの暴力」という認識が強いと思います。とくに男性同士でのセックスに顕著な認識かな、と。
女性の感覚では性的暴行=穢れという受け止め方をしてしまいますが、義勇さんは男ですしねぇ……。最悪のことが起きたとしても、「穢された、自分は汚いから杏寿郎にふさわしくない」とは考えないんじゃないかなと、正直なところ思ってます。
自分が同性からの肉欲の対象になるというのは、理不尽さや自分が征服される側に落とされることへの恐怖になりえても、それで自分が穢れたと考えるのはどうなんだろう、と。傷つくのはプライドであって、肉体的な傷物うんぬんは考えないんじゃないかと思うんですよね。宇髄さんからのレクチャーで、煉獄さん同様に「セックスじゃなくメイク・ラブ」っていうのを胸に刻み込んでもいたでしょうしね。
だからこそ、あの場面で最悪乱暴されてもかまわないから、煉獄さんへの侮辱だけは許せなかった。そういう解釈で書いていました。
これは、まだ煉獄さんと恋人になっていないからこその感覚でもありますね。煉獄さんと一線を越えた今だと、義勇さんの心情にも少し変化があると思います。今後の展開で、そのあたりの変化も如実になる予定です……が、うまく書けるかどうかは……むにゃむにゃ💦
>同じぐらいに互いに執着しているのに、その表現の仕方が違うところに個性が出てるな~と思います。
そうですねw まったく違うのに誰もが認める対で番な二人であれと思いつつ書いているお話なので、お言葉嬉しいです! ありがとうございます💕
にゃんことワンコは今回いただいたご感想の分で止まってしまってますが、一番大事で一番書きたいシーンはまだこれから。少し間が空いただけでも文章の書き方を見失ってしまって、世界観から投げ出されてしまった感もあり、なかなか書き出せずにいますが、話の流れはもう頭の中にあるのでどうにかまたあの世界を楽しみたいです。煉義ちゃんはもちろんのこと、伊黒さんにも幸せになってもらいたいので、このままエタるなんて私自身が絶対に嫌ですから!
もうちょっと時間はかかるかもしれませんが、少しずつリハビリしていきます。今しばらくお待ちいただければ嬉しいです。
ありがたいお言葉の数々、感謝です!💕