いつもご感想ありがとうございます! モカさんからいただきました。
OBA様
まず、ぎっくり腰、大丈夫でしょうか?ご無理なさらず、くれぐれもご自愛くださいね。
今回は、『恋を知るということ』の感想をお伝えしたくてご連絡しました。
『竜胆』と同じ世界線であるこのお話、数日前に初めて拝見させて頂いたのですが、ある意味衝撃的でした。
義勇さん、炭治郎、煉獄さん、皆が満たされていて幸せで、誰一人として誰かに対して叶わぬ思いを抱えて我慢していることがなくて、びっくりしました。
煉獄さんとの恋があったからこそ、炭治郎に恋をしている今の義勇さんがいるということがとてもよく伝わってきましたし、だからといって、煉獄さんとの恋が過去になっているわけでもないんですよね。
義勇さんにとってどちらも大切な恋で、煉獄さんに恋する気持ちも、炭治郎に恋する気持ちも、胸を張って煉獄さんにも炭治郎にも口にすることができる。そして、煉獄さんも炭治郎も、決してお互いに対して複雑な感情を抱いていない。
こういう人間模様のお話を読んだのは初めてでした。
与えられた者は、誰かに与え、またその人が誰かに与えていく。そして時を経てまた巡り合うというところも素敵だな~と思いました。
このお話、読んでみて良かったです!
OBA様もご存知のように、普段は煉義話を拝見させて頂いているのですが、OBA様の義炭話を拝見させて頂くこともあります。そういう中で感じるのは、OBA様は、各キャラの本質と心を本当に大切にされているのだなということです。
義勇さんと炭治郎が恋をしたからこうなったのだな、煉獄さんと義勇さんが恋をしたからこうなったのだなというお話になっていて、カップルが変わっても同じストーリーで読めそうだと思うお話に出会ったことがないです。
このキャラで、この人間関係だからこそのお話を読ませて頂けているのだなと感じ、本当にありがたいことだなと思いました。それでは、失礼します。
まずは、返信が遅くなってしまったせいで随分前の話になってしまって恐縮ですが、お気遣いありがとうございました。ご心配おかけしてしまいましたけども、ぎっくり腰は軽めのものだったので、今のところは再発することもなく問題なさそうです。
ただ、仕事の関係上、休日出勤には長時間腰に負担がかかる体勢をとることが多いので、引き続き注意はしていきます。萌えも体が資本ですもんね。元気でいないと楽しめなくなっちゃう💦気をつけますねっ。
でもって。『恋を知るということ』お読みくださってありがとうございます!
『竜胆』『流れ星』の後日譚的な話で(書いた順序は違いますけども)前提として煉義があるとはいえ、カプとしては義炭ですし、どちらの読み手さんにも地雷になりえると思ってたんです。だから書いたのは完全に自己満足。読まれなくても書きたいんだからいいやと、自分がスッキリするためだけに書いた話でした(^.^;
なのでpixivにアップしたときにも、マイナス検索できるようにどちらもタグはつけたけど、キャプションではカプ名で引っかからないように「義✕炭」「煉✕義」って表記していたぐらいでして。アップしたあと、数日は「毒マロきたらどうしよ💦」とヒヤヒヤドキドキしてました。
それでも、義勇さんを解釈する上で、原作軸で煉義を書くとどうしても私的には『恋を知るということ』のような展開にたどり着いてしまうし、義勇さんの幸せや恋を追求するなら避けては通れない道だったんですよねぇ。
>与えられた者は、誰かに与え、またその人が誰かに与えていく。
これがどうしても書きたくって。
原作で義勇さんが託され繋いだものは、錆兎の意思と蔦子さんの愛情でしたけれども、炭治郎との橋の上での会話がなければ、思い出せずにいたかもしれないものでもあるじゃないですか。
それがずっと引っかかってたんですよ。
義勇さんにもお館様とのエピソードがあるとしたら、なぜその時点で託されたものを繋ぐという意志にたどり着かなかったのか。お館様や鱗滝さんでは、義勇さんが仮初にでも柱を継ぐ決意を促すきっかけにはなりえても、封じ込めた錆兎の言葉をしっかりと受け継ぐ決意にはいたらなかったんじゃないのか。
もう一人、義勇さんのかたくなになった心に小さなヒビを入れた人物がいると考えたほうが、私的には筋道が通っている。そういう人がいたからこそ、炭治郎の言葉が届いたのかもしれないと思ったんです。因果ってやつですね。原因があって結果がある。同時に、原因のなかにすでに結果は隠されていた。
明確に錆兎の言葉を思い出すには義勇さんの心にまっすぐ響かなければならないけれど、誰かの言葉(この場合は炭治郎のアレですね)が義勇さんの心の深部まで届くには、風穴が絶対に必要で、でも橋の上のシーンまではあくまでも小さなヒビ程度でなければいけない。でないと原作の筋立てが崩れてしまう。
『流れ星』はそれを強く意識して書いたお話でした。うまく伝えられたか自信はないですが、あれも、どうしても書きたくて書きたくて書いたお話です。微妙に不完全燃焼なのが悔しいですけども(-_-;)
それはともあれ。
パァンズゾゾでやっと錆兎の意志を受け継ぐ義勇さんという点をクリアするには、実義では駄目だったんですよねぇ……。原作軸の宇義にはさほど萌えがないのをさておいても、宇義でも違うなと感じてしまう。煉獄さんだけだったんです。炭治郎以前に義勇さんの固くこわばった心に、やわらかく小さな傷を作れたのは、私のなかでは煉獄さんしかありえなかった。だって義勇さんの心に届いたのは炭治郎の言葉で、炭治郎は「煉獄さんの意思を繋ぐ者」なんですから。
だから炭治郎の言葉は義勇さんに届いた。炭治郎のなかにある煉獄さんの意志を、義勇さんが感じ取れたからこそ、その言葉には力があった。そう考えたらパァッと霧が晴れるように、私のなかで原作の隙間が埋まっていったんですよ。
だからこそ
>カップルが変わっても同じストーリーで読めそうだと思うお話に出会ったことがないです。
このお言葉が本当に嬉しかったです。別カプで書いた話をキャラをすげ替えて使い回すというのはできないし、ほかのカプに置き換えて読める話にはしたくないと思っていますので。
それでなくとも、煉獄さんと義勇さんと炭治郎、この3人でなくては『恋を知るということ』というお話は成り立たなかったのです。
誰かと恋をしていたからこそ、炭治郎に恋する自分を許せた義勇さん。これが物語の核。それだけ見たら、『竜胆』の流れをくまずに単体で書いてもよかった。でも、義勇さんの最初の恋の相手は、生き残った実弥や宇髄さんはもちろん、錆兎だとしてもこのお話は書けなかったと思います。煉獄さんじゃないと成り立たない。失って、それでもまた求めることを義勇さんに覚悟させたのは、煉獄さんと炭治郎だからこそ。
煉獄さんが義勇さんに教えた恋は、煉獄さんの意思を心に宿す炭治郎へと与えられた。この流れが見えたときに、原作軸で義勇さんの初恋が炭治郎でないのなら、相手は煉獄さんしかいないなと思えました。
もちろん、現パロとかでもキャラらしさを一番意識してますが、原作軸ではそれと同時に「原作の筋道は崩さない」を常に念頭に置いているので、縛りがキツくて義炭以外のカプはけっこう書くのが大変だったりするんですけどね(^.^; 義勇さんが自分は柱じゃないと思っている理由を、相手には告げられずにいなくちゃいけないし💦『流れ星』はその点でほんっとぉーーーーにっ! 苦労しました……はい。
ちなみに、義炭でも柱稽古以前から恋愛感情ありって話はやっぱり書けません💦義勇さんが明確に炭治郎を特別な存在として意識したのは、あくまでもあの橋の上からだと思っているので。
>このキャラで、この人間関係だからこそのお話
これから先も、初心忘れるべからずでそういう話を書いていきたいです。大好きな彼らを自分の都合で捻じ曲げることなく、大好きな彼らのままで幸せになってほしいと思うので。
モカさんにも「義勇さんらしいセリフだな」とか「煉獄さんならたしかにやりそう」と思ってもらえるように、そしてなによりも楽しんでいただけるお話を書いていけるよう、頑張りますです(`・ω・´)ゞ
うれしいご感想、本当にありがとうございました!💕