SS~短編 朴念仁の恋の始まりは なんでこうなった。呆然としつつ、義勇は、目の前で真っ赤な顔をうつむかせている弟弟子を見ていた。 とりあえず、起こってしまったことはもう取り返しがつかない。時を巻いて戻す術はないのだ。 さて、どうしようか。改めてつくづくと炭治郎をながめる。恥... 2021.03.06 SS~短編義炭
SS~短編 大人になったらなんになる? 「明日はお誕生会だね! 今度は義勇がお祝いされる番!」 一緒に砂山にトンネルを作りながらニコニコと笑う炭治郎に、義勇はちょっぴりモジモジとうなずいた。 ちょうど義勇の誕生日と同じ日に、幼稚園では二月のお誕生会が開かれる。それが義勇にはちょっ... 2021.02.16 SS~短編義炭
SS~短編 麗しい人 義勇さんは、とても強い。利き腕をなくそうと、そんじょそこらの暴漢ごときはへでもない。この前も往来で暴れていた酔っぱらいを、ものの数秒とかからず捕らえて警官に引き渡したそうだ。 ちなみにこれは、お使いで偶然その場に居合わせたという、キヨちゃん... 2021.02.14 SS~短編義炭
SS~短編 欲しいものはなんですか ※『800文字で恋をする』で書いた話のロングバージョンです。 炭治郎が義勇の誕生日を知ったのは偶然だった。 アオイがめずらしくうっかりして落としたカルテを、拾い集めるのを手伝ったときのことだ。盗み見たわけじゃない。冨岡義勇の名を見た瞬間に... 2021.02.13 SS~短編義炭
SS~短編 それは心を照らす光 ※『800文字で恋をする』で書いた話のロングバージョンです。原作軸。義勇さんの無自覚片想いのような両片想い。 鬼の出現が途絶えたとはいえ、油断はならない。柱稽古の合間に、柱のいずれかが警邏に出るのはよくあった。 稽古を始めたとはいえ、義勇... 2021.01.07 SS~短編義炭