いつもありがとうございます!💕 今回もいただいた感想は青文字コピペでお送りします。
OBA様、「きっと寂しくて、熱い掌」の感想をお伝えします。
胸が締め付けられるように切なくも、覚悟が決まっているお話で、お互いに愛情を持っているからこその表面上のそっけない態度に、煉獄さんがこの境遇でなければ…と思わずにはいられませんでした。
煉獄さんが学校生活で一人ぼっちの立場にいる話を読んだのは初めてでしたし、煉獄さん自身は変わらなくても、周囲が離れて行ってというのがすごく悲しかったです。
でも、自分のせいで誰かがいじめられるのはまっぴらだからと、それを受け入れてしまっているところが切なく、一人でメジャーと格闘しているところは胸が締め付けられました。
義勇さんが煉獄さんに、
「そうか、ありがとう冨岡先輩! 俺は……煉獄杏寿郎。二年生だ」
と言われた後、
「言われなくてもわかる。パジャマを作るのは二年生だけだ。上履きだって赤だし、気づかないほど抜けてはいない」
と答えていて、これが強がりや偽善者として煉獄さんに声をかけたことではないことを如実に伝えていて、その人柄に惹かれました。
煉獄さんにとって、義勇さんは唯一、煉獄さんが背負ったものではなく煉獄さん自身を見てくれた人で、だからこそ何よりも大事にしたいけれど、義勇さんの身の安全を思えば愛情をストレートに示すことはできないし、義勇さんを苦しめているのは他ならぬ自分だという自覚もあり、今のやり方でしか愛情を示せないというのが切ないです。
“無理やり握らされたノートの切れ端は、もうない。” と、
番号は記憶しているけど切れ端は燃やして跡形もなく処分してしまったところに、煉獄さんが義勇さんのことを本気で好きな気持ちが痛いほど伝わってきました。
義勇さんの頬を撫でるところは、義勇さんのことが愛しくて仕方ないのだということが伝わってきて、でも眠っている時にしかこういう愛情表現をすることができないことが切なかったです。
首元に伸ばした手をグッと握るところは、おそらくどんなに”いっそ、この手で”という気持ちに襲われても実際には決して手をかけることなんてできない感じがして、煉獄さんの優しさと惚れたがゆえの弱さみたいな部分が窺えて印象的でした。
「おやすみ……冨岡」という何気ない囁きの中に、義勇さんを愛しく想う気持ちが満ちている感じが萌えます。
このお話の義勇さんには、中学時代のエピソードの時からもうやられっぱなしでした。
煉獄さんに普通に接したり、再会後も煉獄さんの本音を見抜いていたり、全てをわかったうえで気づかないふりをしていたり、お札は受け取らずに燃やしたり。私は最初、煉獄さんが喫煙者で、火をつけてあげるためにライターを持って出かけたのかと思ったのですが、お札を燃やすためだったなんて。あと、解約していない固定電話とか、味を磨いていくつも
りでいるさつまいもプリンとか、義勇さんの煉獄さんへの愛情を感じて萌えます。
もし煉獄さんに手をかけられたら自分がすることを心に決めているところも、覚悟が決まっている恋という感じでかっこいいなと思いました。
このお話、最初の出会いが煉獄さんが父親の後を継いだ後ではなくて、煉獄さんにとって後ろめたいことなど何もなかった中学時代というところが何とも切ないんですよね。今の煉獄さんは、手は汚れてしまったけれど、当時の心根は腐らずにあるからこそ、もうあの頃の自分にさえも顔向けはできないし、義勇さんと普通の恋人同士のようにはできないという
現実がすごく悲しいです。
義勇さんの心の声、
>騙していたいと杏寿郎が願うのなら、騙されていようと義勇は思う。それで杏寿郎が、あのときのように消えていなくならずにいてくれるなら、騙され続けてみせようじゃないかと、黒い灰に誓う。
>それでも。
>それでもいつか、アパートの部屋でひっそりと沈黙したままの電話機が、もしも呼び出し音をひびかせたのなら。
>もしもまた、義勇が作ったプリンを、杏寿郎がうまいと笑って食べてくれたのならば。
>義勇は、今際の際にいようとも、遅いぞと笑ってやるつもりだ。
ここは、義勇さんの煉獄さんへの深い愛情を感じましたし、泣きそうになりました。
お話によって全然違うテイストの煉義がいて、愛情の示し方も様々で、それぞれの作品世界にどっぷり浸からせてもらっています。ありがとうございます。
続いて、追加でいただいた分です。
OBA様、「きっと寂しくて、熱い掌」の感想をお送りした後に、お伝えしそびれた箇所があったことを思い出しました。もう送ってしまったし、そのままにしようと思ったのですが、とっても心揺さぶられた箇所だったので、追加で伝えさせてください。
このお話の4ページ目は、全文引用したいぐらいなのですが、その中でも
>シニカルで獰猛な笑みを装っても、杏寿郎の瞳は、いつだって義勇を映し出すときかすかに揺れる。
っていうところが大好きです!
お伝えできてスッキリしました、笑。
また、ソナーズにあげていらっしゃる「にゃんこなキミと、ワンコなおまえ」も楽しく読ませてもらっています!ソナーズは文ごとにいいねをつけられるようですが、私がつけたいいねがOBA様の素敵な作品世界を壊してしまうのが嫌で、いいねはつけられないのですが、第三者視点のお話をニヤニヤしながら読ませてもらってます、笑。あっ、これは私の個人的こだわりで、ソナーズでいいねを押す派の方を否定する意図は全くないです。
短編も連載も、楽しみにしています!
いつもお読みくださってるばかりか、温かいご感想まで、本当にありがとうございます!💕
今回は煉義で初めての893パロということで、たいへん不安いっぱいでしたが、丁寧なご感想いただけて、ホッとしました~。
>煉獄さんが学校生活で一人ぼっちの立場にいる話を読んだのは初めてでしたし
私も読んだことないです(^.^;
だからこそというか、煉獄さんがヤクザになる決意をするには、並々ならぬ覚悟と事情がなければならないんじゃないかと思ってまして。人が周りに集うのが当たり前な、お日様みたいな煉獄さんに、人を食い物にする暮らしをして、ましてやそれを極めることが、果たしてできるのか。そこが893パロのネックだなと、思ってたんですよ。
なにしろやさしい人ですから。懸命に生きる人を踏みにじり搾取するなんてことが、煉獄さんにできるわけない。
そもそもの育ちが違う。受けた母の言葉が違う。そこから考えなきゃ辿り着けない答えで、でも瑠火さんの教えが違ってしまえば、それはもう煉獄さんではない気がして、結果、今回のような流れになりました。
>最初の出会いが煉獄さんが父親の後を継いだ後ではなくて、煉獄さんにとって後ろめたいことなど何もなかった中学時代というところが何とも切ないんですよね。
これがね、私にとってはすごく重要だったんです。
前回のブログでも書きましたが、このお話の煉義は、互いに孤独を抱えた煉義です。原作軸とも本質は同じなんですよね。
原作の煉獄さんの周りには、人柄を慕って人が溢れているけれど、煉獄さん自身はどこまでも平等で、誰も特別視していない。誰も、心のなかの寂寥に踏み込ませない。燃える心のなかには誰も入れず、入らせず、ただ周囲を照らし温め、守るだけ。そういう生き方をしてきた人だと思っています。だからこそ、孤独を理解しあえる義勇さんと手を取り合えたのかなと、そんなふうに思うこともあります。
傷の舐めあいにならず、より強くなれる相手。守らなければとしか思えぬ相手では駄目なんです。守り守られ、頼り頼られる、煉獄さんと対等な相手でなければ、あの心には住めない。
893パロだと、略奪する側と搾取される側。もしくは、煉獄さん以上に893無理やろ! な義勇さんも893なのが定番だと思いますが、私にそれはどうしても書けそうにない。前提がまったく違っちゃうんです。
前者ではそもそも対等じゃないから、けっきょく煉獄さんは守ることばかりを重視する方向にいっちゃいそうだし、後者は義勇さんが893になる理由が煉獄さん以上に見つからない。
後者の場合は、古き良き時代の任侠一家なパロになってましたね、きっと(^.^;
シリアス? なにそれ、おいしいの? な、コメディー路線ですよ、たぶん。子分が人に迷惑かけたら、槇寿郎さんが怒鳴るより早く瑠火さんが「堅気の衆に迷惑をかけるとはなにごとですか!」って叱咤するようなご家庭になっていたと思うのでw 姐さんが一番こえぇって怯えられる任侠煉獄一家が生まれちゃうw あ、義勇さんは鱗滝一家でw(義炭で生まれたネタをそのまま流用になっちゃいますが💦)
話がズレましたね、すみません💦
まぁ、そんな感じで、煉義で893パロを私が書くなら、フィルム・ノワール路線しかなかったんですよ。
>私は最初、煉獄さんが喫煙者で、火をつけてあげるためにライターを持って出かけたのかと思ったのですが
そう思ってくれたことに、感謝です! そんなふうに思わせたくて、サラッと書きましたからw 財布もね、送り迎えのことだけと思ってもらえればしめたもの、とw
今回の話はお題に沿って書いたものですが、893パロで真夜中のホテルの一室で、頬を撫でるシーンより先にポンッと頭に浮かんできたのが、一人でお札を燃やしている義勇さんだったんです。
どうしてだろうと考えるうちに今回の話が見えてきたって感じですね。
義勇さんにしてみれば、愛人としてのお金を受け取ってしまったら、自分の心も騙すことになる。煉獄さんは義勇さんのことを優先度の低い愛人だと思っているという、煉獄さんの悲しい嘘については受け入れても、自分の心は騙したくない。
だから受け取れないお金で、煉獄さんの声を待つ電話が置かれた部屋にさえ、持ち込みたくないものだったりするのです。かといって置いていくこともできない。お金を受け取ってないことがバレれば、煉獄さんの嘘が成り立たなくなる。それにそんな金でも煉獄さんからの『贈り物』ではある。だから誰かに渡すこともためらわれて、でも見ていたくもなくて。燃やそうと決めたその裏には、煉獄さんが犯しているであろう罪が少しでも昇華したらいいという、無自覚な願いがそこにはあるんだろうなと思いながら、あのシーンを書きました。文字数の壁によって、そこまで書き込むことは阻まれましたが(^.^;
追加分の感想もありがとうございました!💕
引用してくださった煉獄さんの表情は、たぶん、私の書く煉義ではこのお話でしか見られない表情で、めったにないレア物だと自分では思ってたりしますw だって、シニカルな煉獄さんってほかの話では想像できない……。皮肉から遠くかけ離れた人ですもんねw
そんな表情を浮かべつつも、瞳だけはかすかに揺れてるっていうのが、自分でもツボだったので、すっごく嬉しいです!💕
ソナーズでの連載もお読みくださってるとは! いいねについてはお気になさらずに~。読んでいただけるだけでも励みになります!
気がつけば長々と、返事なんだか裏話暴露なんだかわからないありさまに💦
ここら辺で終わっておきますね。ご感想、本当にありがとうございました!💕