てことで、ネタバレです。思いついたネタはこんな具合でございます。
まず、ラブドールな煉獄さんですが、実は1話で出てきている『あの人』と同一人物っていうか、中身が『あの人=杏寿郎』です。依代が桃寿郎=ラブドール。
ちなみに、実際にはサイトで販売してたりはしなくて、女生徒たちの会話も義一くんに都合よく聞こえていただけです。義一にだけ買われるようになってたんですよねぇ。
なんでそんなことが可能だったかは……ごめん、機械仕掛けの神にお出ましいただきます💦theご都合主義! 神様だからって理由はあるんですけどね。
杏寿郎はもとは山猫です。百年生きた山猫で、戦国時代に人の遺体などを食べてました。そんな山猫がなぜ神になったかというと、山のなかで怪我をして死期が近い女性との出逢いによってです。
はい、もうおわかりかと思いますが、瑠火さんです。
武将である夫(槇寿郎さん)が戦死して、菩提を弔うために山を超えた先の尼寺で出家する予定でした。そんな瑠火さんとの問答の末に、瑠火さんは亡くなり、煉獄さんはその遺体を食べました。
瑠火さんの強い意志は、煉獄さんの血肉となり、己が強くある意味を大悟します。瑠火さんを母とし高潔な意志を指針と為し、瑠火さんの記憶にある槇寿郎さんを父とし、その姿と誇りを受け継ぐこととしました。
その際に、瑠火さんが名付けたのが『杏寿郎』
こちらが煉獄さんの真名となってます。
弱き人を守り、救いもするけれど、本性は獣な煉獄さん。遺体を食べることはその後もしばらく続きました。なので、神と崇められもするけれど、火車とも恐れられます。……そう、2020年の公式ハロウィンですよ! 小豆洗い義勇さん可愛かったですねぇ💕
神様となると狐かなとは思ったんですが、それは多くの方がもう作品にしているわけじゃないですか。同じじゃ芸がないってことで、じゃあなんだと考えたら、あ、火車……つまり猫だ、と。小説の神様いる、の瞬間が訪れちゃったら、書くしかないじゃんね💦
ま、それはともかく。
そんなこんなでふたたび時は流れ、神としての格が上がってきた煉獄さん。神格を持った仲間とも知己を得まして(宇髄さんとか実弥とか)、淡々と長きを生きていくうちに、なんとはなし『寂しい』という感情を得るようになりました。
そこで、自分の姿をもした土人形、千寿郎を作り上げ弟として愛でていましたが、それでもやっぱり本性は山猫ですから、『愛』をまだ知りません。人の世界で見かける愛情の真似事に過ぎないんです。
仲間がいて家族がいて、でも『寂しさ』は消えない。なぜだろうと思ったときに、自分には番がいないとふと思いつくのです。
とはいえ、誰でもいいという気にもなれない。
時は流れ流れて、すでに現代。煉獄さんが住処とした森は、いつしか入らずの森と呼ばれ、神の住まう場所ともあやかしが住む場所とも言われておりました。
そのため、人ももうろくに見かけることはない。人の信仰も徐々に薄れ、いずれは自分も消え失せる運命かと、とくに生に執着することもなく淡々と消滅する未来を受け入れていました。
が! そんな煉獄さんに、運命の出逢いが訪れます。迷い猫を追いかけて、入らずの森に入ってしまった義一くんです。
煉獄さんの神気は強く、童子には毒にしかならない。近寄ることもできず、けれども、姿を見ただけで感じたのはついぞ出逢わぬ清らかな魂。
この子がほしいと強く願った煉獄さん。義一くんもまた、煉獄さんに惹かれ、幾度も入らずの森にやってきて、お互い離れたまま見つめ合うだけの逢瀬を続けます。
義一くんが伴侶として迎えられる年に育つまで、ゆっくりと自分の神気に馴染ませていこうと思っていた煉獄さんですが、ときに焦れて真名(義勇が義一くんの真名です)を聞き出し自分に縛り付けとこうかなぁと思うこともありましてw 要するにマーキングですねw
ところが、義一くんは、煉獄さんよりも長きを生きる大天狗(鱗滝さん)の加護をもっていたのです。
強すぎる神気は義一くんの体に害を及ぼしかねないため、近づこうとすると加護発動。神格的に鱗滝さんのほうが煉獄さんよりも上で、手出しはできない。ならばせめて自分も義一を守ろうとしたのですが……。そこは獣。俗世を知らず、愛を知らず、人とのつながりもろくに持たなかった煉獄さんのやり方は、義一くんを孤立させることにしかなりませんでした。
ここら辺は、小野不由美さんの『魔性の子』っぽいです💦(好き💕)
義一くんに悪意や邪な想いを抱いた相手は、必ず怪我を負う。最初は運のいい子だとか神様に守られてるんじゃないかと周りも好意的でしたが、あまりにも続く被害に、やがて呪われた子との噂が立ち、故郷に居づらくなってきます。
家族仲は良好だし錆兎と真菰という友だちもいる。けれども、義一と仲がいいというだけで、悪意は錆兎たちにも向かう。錆兎と真菰にも鱗滝さんの加護があるので、身体的な被害はないにせよ、義一くんにしてみればそばにいるのが居たたまれないわけです。
大学進学を機に、誰も知らない遠い地へと居を移すことにした義一くん。煉獄さんには逢えなくなりますが、それでも自分のせいで人が傷つくことに耐えられなかったのです。
ところが、故郷を離れても被害は止まらない。それどころか、被害の度合いは故郷にいたころよりも大きい。煉獄さんから離れたため、煉獄さんも加減ができなかった模様。
そろそろ自分のものにしようと思っていたのに、逢えなくなるし、直接真名を聞き出さなければ婚姻にもこぎつけない。焦れきって、宇髄さんたちに協力要請。依代を用意し、義一くんのそばに行くことにしたのです。
それが、ラブドールの桃寿郎w
依代とするなら人形のほうがいいし、どうせなら義一くんと人間のように一緒に暮らしてみたいってことで、自分の姿形を模したものならなおいい。もちろん、番になるわけだしそういうこともしたい! ってなわけで、人の世情に通じた宇髄らの協力で、ラブドールなる人形を送り込み、無事義一くんのもとに来たわけですが……。
義一くんの記憶を改ざんして、幼馴染で恋人な煉獄桃寿郎(ちなみに煉獄が神様としての通り名です。桃寿郎は自分でつけました。真名にちょっと似てるし桃なら義一にとって破邪の守りにもなるから)として同棲開始。
初めての人間世界、初めてのキャンパスライフ! そして待ちに待ってた義一くんとアレやコレや!w 浮かれてたものの、人間のふりをするなら年齢も決めないとと言われて、義一と同じ生まれ年で瑠火さんと逢った日を誕生日(5月10日)に、と、伊黒さん(本性は蛇な神様。そういうの得意)にお願いしたら、叶えてくれたのはいいけど、義一くんの誕生日は2月8日。そうです、早生まれですw
同じ年に生まれたことにしたのに学年ひとつ下!? ってことで、義一くんの作られた記憶では、いっこ下の桃寿郎、ですw
ともあれ、執着心や独占欲はあるものの、まだ愛を知らない煉獄さんが、義一くんと暮らしていくことでゆっくりと愛を知っていくというのが、ラブシックのテーマです。
んー、ラストシーンも、きっとかなり人を選ぶものになると思います。老人になった義一くんと、若いままの桃寿郎が恋愛してる描写とか、義一くんが亡くなるシーンとか。その遺体を食べる煉獄さんとか。そういうの大丈夫なようでしたら、のんびりお付き合いしていただければ嬉しいです。
更新はにゃんことワンコを優先しますので💦
ていうかさ、ここまで知ったらべつに小説で読む必要ないじゃんね……? い、いやっ! 小説は義一くん視点が主体になるし、上記の設定は話が進んでくなかでちょっとずつ出す予定のものですし!
……ラストまでネタバレしてても楽しんでもらえるように頑張りますです、はい。