感想ありがとうございます!(煉義。ちょっぴり別カプの話もしてますよ)

いつもいつもありがとうございます、紫のバラの人ならぬメルフォの人!💕(あ、ほかの方もぜひメルフォも活用してくださいね。文体とか、最終的にはIPでも、別人だとちゃんと認識できますので💦)
今回もいただいた感想は青文字でコピペいたしました。

OBA様、流れ星の後編を拝見しました。前回、特に好きなところや印象的な文章をそのまま抜き出していったらあまりにも引用箇所が多くなってしまったので、今回は1ページあたりの引用箇所を厳選しました、笑。引用して、コメントをつける形でいこうと思います。

1ページ

バッと首筋を押さえた冨岡を、煉獄はとっさに引き寄せた。

<-考えるより前に反射的に動いたわけですが、柱としてのかっこよさと大切な義勇さんを助けなければという気持ちが混ざっている感じに胸がキュンとなりました。

—–
冨岡は険しく眉間を寄せ、手を離すと、煉獄に見せつけるように首をかたむけた。

<-とっさの判断はさすが柱だと思いましたし、煉獄さんに対する揺るぎない信頼が窺えるなと思いました。

—–
認識した刹那、煉獄は迷わずそこに噛みついた。

<-この瞬間でき得ることとして、最善の方法がこれだったと思うのですが、映画で女の子の首を締め上げたことといい、普段の煉獄さんからは想像できないような荒々しい行動にゾクッとしました、笑。

—–
嘘だ。もうわかる。冨岡が煉獄の名を口にするとき、それが咎めるものなのか、甘えるものなのか、煉獄にはもうわかっている。

<-二人の関係の深さが窺える文章で萌えます。

—–
こういうとき、煉獄が引くことなど滅多にない。冨岡を甘やかしはしても、煉獄が我を通すことは多い。多くなった。
 年下然とした甘え顔でねだられるのに、存外、冨岡は弱い。それを悟ったときから、煉獄は大人の態度で引くのをやめた。甘えられることに慣れぬ冨岡は、憮然とした顔をしつつもどこかうれしげだから、煉獄はわかりやすく甘えてみせる。

<-煉獄さんにとって義勇さんは甘えを見せることができる相手なのだとわかる文章で、ときめきました。

2ページ

言ってクスリと笑った煉獄に、腕のなかで冨岡が怪訝そうに小首をかしげた。

<-この光景が目に浮かんで、こういう感じ良いなって思いました。

—–
トントンと悪戯に叩く指先に冨岡は、少しばかり機嫌を損ねたようだ。わずかに尖らせた唇がすねている。けれども、背を預けた煉獄の胸から離れようとはしない。

<-共に心を許している感じと、名残惜しさがよく伝わってきました。

—–
トントンと唇を叩きながら問えば、冨岡の眉間がムゥッと寄せられた。唐突に開いた唇が、パクリと煉獄の指を食んだ。
「はひほはほんなほほひああひ」
「うむっ、なにを言ってるんだかさっぱりわからん!」

<-義勇さんが可愛いのと、義勇さんが何を言っているかわからないことを伝える煉獄さんの爽快さとテンポが好きです。

—–
「人の口に指など入れるな」
「噛んできたのは君だろう? 接吻するのは許してくれないだろうからな、これぐらいはさせてほしい」
「……駄目だ」

<-二人の親しさの度合いが窺えるのと、「駄目だ」の前の沈黙部分に義勇さんの恋心が詰まっている感じがして胸がキュンとなりました。

—–
ギュッと抱きしめ冨岡の肩口に顔を埋めれば、スリッとあどけない仕草で頬ずりしてくる。

<-この光景、好き!っと思いました。

3ページ

「待て……待ってくれっ、煉獄! おまえに嘘なんか」

<-煉獄さんに対してじゃなかったら、こんな風に焦った感じで誤解を解こうとはしなかっただろうなと思いました。
—–

いつだって、どんなに薄い玻璃に触れるよりも慎重に、やさしく触れてきた指先は冷え切って、我ながら凍りつくようだった。

<-いかに義勇さんを大切に思い触れてきたか、いかに裏切り(実際には違いますが)が煉獄さんの心を抉ったのかが伝わってくるようでした。

—–
人形めいた無機質な顔を、ポロリと落ちた涙が伝う。

<-堪えていたものが零れ落ちたというのではなくて、心が停止して無意識のうちに静かに伝い落ちた感じに、義勇さんの深い深い悲しみを感じました。

4ページ

人波の向こうに見かけた姿に、煉獄は満面に笑みをたたえると、すぐさま駆け寄った。すぐに振り向いてくれた冨岡は、煉獄の姿を認め、ほんの少し目元を和らげていた。

<-義勇さんの、一見分かりづらいけれど、少し空気が緩んで陽だまりのような嬉しさが出ている感じが好きです。

—–
「久しぶりだな! 二週間ほど逢えなかったが、怪我などしていないか?」
言って、煉獄は自分の言葉に思わず頬を染めた。

<-この初々しい感じが微笑ましいです。

—–
「その……冨岡、体の具合は、どうだろうか……」
「? 俺も怪我はしていないが」
「いやっ、そうではなく! あの日、君は大丈夫だとは言っていたが、やはりその、心配で……初めてだったとはいえ、余裕のないところを見せてしまって申し訳なかったと……」
常になくモジモジとためらいながら告げた煉獄に、一度不思議そうにパチリとまばたいた冨岡は、すぐにポカンと口を開け、白い肌に朱を散らした。
「……支障ない」
「そ、そうか」

<-すぐに色恋沙汰のことだと思い至らない義勇さんが可愛いです、笑。

—–
二人並んで歩きだしたものの、足取りは双方どこかぎこちない。いつもなら明るく話しかけつづける煉獄が黙り込んでしまえば、二人のあいだに会話はなくなる。ぎくしゃくとした二人の歩みは、恥ずかしさを取りつくろう如くにだんだんと早まり、なんだか競争でもしているようなありさまだ。

<-想像して笑ってしまいましたし、この初々しさが微笑ましいです。

—–
そんなことまではどんな指南書にも書かれてはいなかったから、さっぱりわからない。

<-煉獄さん、すごく真面目!!と思いました、笑。

—–
願う心が煉獄の手をやさしくする

<-義勇さんを大事に大事に大切にし、包み込むようにこの恋を育みたいというような、煉獄さんの深い愛情が詰まっている感じがしました。

5ページ

常ならば揺るがない体躯が、自分の行動一つでたやすく足元がおぼつかなくなり、いつだって毅然としている無表情が簡単に崩れる。

<-義勇さんにとって煉獄さんが、心の深いところにいる人だということが窺えました。

—–
 ポツリ、ポツリと、心に落ちてくる雨粒はすぐさま怒りの炎で蒸発し、煉獄を潤すことはない。駄目だ、逃すな。あれがほしいんだと、求めてやまないものなどあれ一つきりなのだと、叫ぶ声を心の果てで聞く。乾いていた、ひどく。なのに唯一潤いを与えてくれるはずの水を、煉獄のなかの獣は拒む。
 やさしくしたいんだ。大切にするんだ。叫ぶ声を獣は嘲笑う。やさしくしていただろう? 大切にしてた。裏切ったのは冨岡のほうだ。どれだけやさしく、大事に、大切にしたところで、冨岡は自分の手になどいてくれなかった。いつも、どの瞬間にも。求めあう心が重なって、歯車がピタリと噛み合ったと感じたその瞬間でさえ、本当は噛み合ってなどいな
かったのだ。勝手にそう思い込んでいただけ。

<-心に傷を負って生血をダラダラと垂らしている感じが痛々しいのですが、これは義勇さんのことをいかに信頼してきたかという裏返しで、不謹慎ながらこういう激情に義勇さんへの愛情の深さを感じて萌えました。

—–
星のまたたく夜空のような冨岡の瞳と、夜明けに似た黄金と朱に彩られた自分の瞳。

<-素敵な表現だなと思いました。

—–
 見開かれた瞳に、獰猛で冷淡な獣が映し出されている。あれは、なんだろう。誰なんだ。冷たい目をした獣のような男が、冨岡の瞳のなかで煉獄を見つめ返している。
 いつだって冨岡が見つめてくれるそのときに、瑠璃色の鏡に映る男は幸せそうに笑っていた。姿形は同じでも、まったく違う。こんな男を、煉獄は知らない。知らなかった。冨岡を冷酷無情な目で見据えて嘲笑う獣が自分のなかにいることなど、知りたくもなかった。

<-激情の中にあっても冷静な視点で己を見ていて、この冷えた感じが深い落胆と絶望を示しているようで印象的です。

6ページ

冨岡は少し顔を伏せ身を起こすと、煉獄の胸を左手でグイッと押した。

<-ふとした瞬間に見せるこういう男らしい仕草がかっこいいです。

—–
「とっ、冨岡?! 駄目だ、離れてくれ! 君はそんなことをしなくてもいい!」
「らんれ?」
「くっ! 咥えたまま喋るのはやめてくれ!」
 食べるのが下手で、いつでも唇の端に食べかすがついてしまう冨岡の小さな口が、煉獄の足の間で屹立を咥えている。見てはいけないものを見てしまった気がして、一瞬止まりかけた煉獄の鼓動は盛大に騒ぎ立てていた。目をそらさなければ。やめさせなければ。思いながらも目はそらせず、体は固まったように動かない。
 慌てふためきつつも、手を伸ばして冨岡の頭を押しやろうとはしない煉獄に、冨岡の目が少し細められた。笑んでいるように見えて、煉獄の胸がドキリと大きな音を立てる。だが、さらに紡がれた不明瞭な冨岡の声は、不満があらわだ。
「へんほふはふふほひらんれ」
「俺はいいんだ! 君にそんなことはさせられない!」
 パチリと上目遣いの目がまばたいて、プハッと息継ぎするかのように、唇が離れた。
「よくわかったな」
「なにが!? あ、あぁ、君の言葉か。なにを言いたいのかぐらいわかるに決まっているだろう? お、おい!」
「なら、そんなことを言うな」
「そんなこと? ちょっ、冨岡! やめてくれと」

<-心とは裏腹に、目をそらすことも体も動かせない煉獄さんの姿が目に浮かぶし、そうなっちゃうよねって思いました、笑。
<-義勇さんの天然で大胆な行動に翻弄されている煉獄さんに思わず笑ってしまいました。
<-「煉獄はするのに何で」とプリプリしている義勇さんが可愛いです、笑。
<-義勇さんの、唇の離し方に魔性注意報が発令されました、笑。

—–
冨岡のほうが歳上であるにもかかわらず、ときどき甘えたな弟めいたわがままを瞳に宿す。

<-煉獄さんだけに見せる義勇さんのこういうところが可愛いです。

—–
さらに問うてくる冨岡は、言葉が足りない。甘えを感じ取り、ゆるゆると煉獄は首を振った。

<-”ゆるゆると”というところに、「君には敵わないな」という諦観にも似たベタ惚れ感を私は感じました。

—–
髪を撫でる煉獄の手に、冨岡はまどろむ猫のように目を細めた。

<-この姿を脳内で思い浮かべたらたまらなかったです、笑。

—–
もっと深く、強く、包み込まれたい。本能がわめき出す。振り立て突き出したがる腰を、煉獄はギリッと奥歯を噛み締め耐えた。

<-耐えてる感じと、このせめぎ合いを引き起こしているのが義勇さんという点が大変萌えます。

—–
ギリギリと噛みしめる奥歯から、かすかに血の味がする。クソッ! と悪態をつき、冨岡の髪を握りしめて腰を突き上げてしまいたい。できるわけもないから、口内ににじんでいく血を煉獄は飲み込むしかない。

<-”できるわけもないから”というところに、義勇さんを大切に大事にしたいのだという気持ちが見て取れて胸がキュンとなりました。

—–
顔を仰向け目を閉じたまま言った煉獄の首に、身を起こした冨岡の腕がやわらかく回された。耳元に落とされたささやきは、少し笑んでいるように聞こえる。
「うん……本当は、俺も限界だ。ここに、欲しい。煉獄」

<-義勇さんが魔性すぎます、笑。

7ページ

「残念ながら明かりはないが、まぁ頑張ってくれ。これが好きだっただろう? しないでいいと言っているのに、咥えたがっていたものな」
過去形で語るたび、冨岡の瞳から怒りが消えて、悲しみばかりが募っていく。

<-もう過ぎて終わったこと、今は違うのだと、その都度突きつけられている感じが何とも切なく感じました。
<-冷たく放った言葉とは裏腹に、義勇さんの感情の変化をつぶさに汲み取る本来の煉獄さんもいて、義勇さんを傷つけながら、そんな顔をさせたいわけじゃないと義勇さんに手を伸ばす煉獄さんもいるような感じがやるせなく、印象に残りました。

8ページ

壁に寄りかかり座る冨岡の足に頭を乗せて、煉獄は、見上げる目をパチリとまばたかせた。

<-穏やかな時間が流れる逢瀬のひと時に心が和みました。

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ジクジクとした鬱屈めいた感傷を、フッと吐息とともに吐き捨てて、煉獄は笑みを浮かべてごろりと寝返りをうつと、冨岡の腰に抱きついた。

<-煉獄さんが甘えてる!!って思いました、笑。

—–
聞き慣れぬ文言に、冨岡の腰に抱きついたまま首をかしげれば、冨岡は少し慌てた風情でなんでもないから忘れろとそっぽを向く。
 目をそらさないで、俺を見て。もっとかまって。小さな子供が大人たちの会話に入れずにむくれ、駄々をこねるような、そんな不満が不意に浮かび上がって、煉獄は我知らずグリグリと冨岡の腰に頭をこすりつけた。

<-とてもレアな瞬間だと思いました。

9ページ

もはやすがる価値などなかろうに、今も毎日、並んだアヤメを漉き込んだ紙を、守り刀かのように懐に忍ばせている。

<-どんなに自嘲しようとも、捨て去ってしまうことなどできないというところが、煉獄さんの義勇さんへの深い恋心を感じて印象に残りました。

—–
呆気にとられてポカンとした冨岡の顔が、たちまち赤く染まったその様も。すねた顔でなんで調べたんだ、馬鹿、と甘くなじるその声も。その日の、腕のなかでいつもよりも甘く乱れた、艶やかなアヤメにも負けぬ姿態も。全部、全部、煉獄はハッキリと覚えている。

<-思いの深さが窺えて、とても切なくなりました。

—–
「なぜ、鬼などに自分の命を賭けた! なんで、俺に一言も言ってくれなかったんだ!」

<-煉獄さんの、まっすぐかつやるせない、一番の悲痛な心の叫びだと思いました。
<-愛しくてたまらない義勇さんにだからこそ、甘えた姿もさらけ出せる義勇さんにだからこそ、責める口調で傷ついた子どものように思いっきり感情をぶつけている感じが伝わってきました。

—–
燃え盛る火のなかで、咲き誇る一輪の花。刀しか握れぬ固い手に、降りてきてくれた星。

<-この表現、好きです。

—–
安堵と喜悦の吐息をもらした冨岡の顔も、そのとき自分が感じた途方もない幸福感も、煉獄は覚えている。ひとかけらだって忘れてはいない。

<-裏切られたと思った日からなおも、ひとかけらだって忘れ去る事なく全部憶えているところに胸がキュンとなりました。

—–
あれ嫌いだ。煉獄が見えないの嫌だ。

<-言葉少なに、核心部分だけを言葉にする義勇さんが可愛いです。

9ページ

渦巻く怒りと絶望のなか、思考は答えを導かず、いつものように考えまいとすることさえできなかった。

<-動揺の大きさを感じました。

—–
煉獄に抱きついているから、冨岡は煉獄の表情を見ることはない。それでも声の頼りなさゆえだろう、煉獄の髪をそっと撫でてきた。

<-義勇さんの包み込むような優しさに心打たれました。

10ページ

肩口に乗せられていた顔がゆっくりと離れて、冨岡は煉獄をじっと見つめてくる。月明かりを受けてきらめく瞳は静かだった。

<-美しい描写だと思いました。

—–
冨岡は泣いていると慰め撫でてくれたが、それは冨岡だって同じだ。涙など見えない瑠璃の瞳の奥で、幼い冨岡が、泣いている。悲しい、悲しいと、膝を抱え声を殺して、泣いている。
 抱きしめる資格などもはやない。断罪されるべきは自分のほうだ。わかっていても、もう止められず、煉獄はとうとう冨岡の背をかき抱いた。

<-心で泣いている義勇さんを前に、理性を超えて、湧きあがる感情に抗えない感じが萌えます。

—–
わからずうろたえる煉獄に、冨岡は頬ずりまでしてくる。

<-義勇さんのこの仕草にやられました、笑。

—–
不意に背から離れた冨岡の手が、するりと煉獄の頬に触れてきて、まばたきするまもなく柔らかい感触が唇に触れた。
 それは一瞬の触れ合いで、すぐに冨岡はまた煉獄の肩口に顔をうずめてしまった。

<-これは反則でしょ義勇さんって思いました、笑。

—–
弱く幼い自分をさらけ出しても、冨岡は抱きしめる腕を離さずにいてくれる。

<-義勇さんへの信頼が深くなったと感じたところでした。

—–
フフッと、小さな笑い声がした。
「でもでもだってと聞き分けがない煉獄なんて、初めてだ。まるで駄々っ子だな」
 ヒヤリと背が冷えて、体を固くした煉獄を、冨岡はやさしく撫でる。肩口に乗る顔は見えない。笑う声と気配だけがする。
「かわいいな……煉獄。煉獄の特別になれてよかった。こんな煉獄を見られるのは俺だけだなんて、得をした」

<-とても温かい気持ちになりました。

—–
今まで以上に燃えてなお、乾くことなく心は潤おっていく。だから煉獄も冨岡の肩に顔をうずめ、自分よりも幾分薄い冨岡の背をギュウッと抱いた。グリグリと額を肩にこすりつけて、生まれて初めてのわがままを口にしてみる。

<-この仕草がたまらないです、笑。

—–
「うむ、たしかにそれは俺も同意する。とろろ蕎麦は食えなくなってくれたほうがいいかもしれんが」
「……なんで?」
「君のあれは駄目だ。理性が飛ぶ」
「なんで!?」

<-こういう会話のテンポが微笑ましいし、好きです。

—–
「なんでっ!」

<-義勇さんの口調がうつっているのが微笑ましいです。

—–
駄々っ子ついでとばかりに、冨岡の背をギュウギュウと抱きしめて、煉獄は冨岡の肩に額をこすりつけた。

<-こういうレアな仕草、好きです。

—–
「……調子に乗るな」
 ポカリと頭を叩く手すら、どことはなし甘くやさしい。泣きたくなるほどに。

<-こういう、流されてくれないけれど優しさを感じるところに胸がキュンとなりました。

11ページ

「……固くなってるな。よかった」
「なにがっ!?」
「ナニがだが?」
「説明してくれと言っているわけではないのだがっ!? そうじゃなく、固くなってはいかんだろうと言っているんだがっ!」
「触ってるのに固くならなかったら、そのほうが問題じゃないか?」
「うむ! それはそのとおりだな! いや、そうでなく!」

<-こういうコントみたいな二人のやりとり、好きです。

—–
「ごちゃごちゃとうるさい。喧嘩両成敗だ。互いに痛い思いをしたら、謝って仲直り。おまえも大人しく抱かれとけ」

<-男らしさが垣間見えてドキッとしました。
<-”抱かれとけ”と、多分に説明不足な言い方に思わず笑ってしまいました、笑。

—–
もはややけくそ気味に、恋しい人の望みに見事応えてこそ男だろうと腹を決め、煉獄は、そろりと冨岡の肩に手を置いた。

<-勘違いし、覚悟を決めている煉獄さんが面白かったです、笑 (ごめんね、煉獄さん)。

—–
「安心しろ。やさしくしてやる」
「……お手柔らかに頼む」

<-その実は違うのに、攻受逆転の義勇さんの言葉をそのまま受け取った煉獄さんの「……」に、複雑な胸中が窺えて笑ってしまいました。

—–
「ひと思いにやってくれ。見苦しくわめかぬように気をつけるが、嫌だのなんのと言ってしまったら殴ってくれてもかまわん」
「……なんでおまえを殴らなきゃいけないんだ。煉獄はよくわけがわからないことを言うが、今のは一番わからない」

<-全然噛み合っておらず、笑ってしまいました。

—–
笑みのひびきをにじませて言いながら、冨岡の手が伸びてきて煉獄の頬をなでた。

<-魔性注意報が発令されました、笑。

—–
「……俺は、君のことをわかったつもりでわかっていなかったようだ。不甲斐なくて穴があったら入りたい」
「もう入ってるが?」
「そうだけれども、そうではないな!」

<-笑ってしまいました。

—–
わかるから、枯れたはずの涙が、とうとうひとしずく、煉獄の瞳から溢れて落ちた。

<-とても綺麗な光景だろうなと思いました。

—–
涙はとまるどころか、堰を切ったようにポロポロとあふれて落ちた。自分が我慢していることにすら気づかずに生きてきた子供の涙が、おとなになった煉獄の瞳から流れていく。

<-義勇さんからの信頼を心から信じることができ、ついに泣くことができて良かったと安堵感を覚えました。

—–
 膝に乗っているから、冨岡が身を起こすと煉獄は少し見上げることになる。上目遣いに涙がこぼれ続ける瞳で見上げれば、冨岡の目がゆるりと細まった。

<-この光景を想像して、綺麗だなと思いました。

12ページ

東の空がうっすらと白みだした枯野を、煉獄と冨岡は手をつなぎ歩く。

<-仲直りした感と、離れたくないんだっていう感じがして好きです。

—–
「義勇?」

<-いきなりの名前呼びに、ドキッとなりました。

—–
夜目にも赤らんだ頬をして、冨岡は煉獄以上にすねた様子を見せるから、煉獄はつい苦笑してしまう。甘ったれな子供めいた自分を見せることを認めはしたが、冨岡の生粋の弟気質には負ける。長男の自分はどうしたって甘やかしてしまう側なのだと、へそを曲げてしまったらしい冨岡を見つめながら実感してしまう。

<-義勇さんが可愛いのと、君には本当に敵わないというような煉獄さんのベタ惚れ感がもう、笑。

—–
「だが、いつかは許してくれるだろう? それを楽しみにするとしよう。で? 佐分利隊士となにがあった?」

<-本当は現時点でも名前呼びしてほしいのに、ずるずると話しを引き延ばさず、焦らずに待つ姿勢を見せ、恋する男として今気になっている話題へ話を戻す切り替えの早さに、煉獄さんらしさを感じましたし、恋する煉獄さんの姿も感じられる文章だなと思いました。

—–
 ん? と顔を覗き込んで促せば、冨岡も溜息をもらし、いかにも不承不承につぶやいた。

<-義勇さんは流されない時もあるけれど、ここではそうではなくて、こういう時の煉獄は引かないとわかっていて、逃げられないとあきらめて口を開いている感じに愛情を感じました。

—–
「我が心の……ただ一人、と……」

<-この言い方、義勇さんがどれだけ照れているかが伝わってきます。

—–
「そうだな……いつか、煉獄と舞台を見に行けたらいいと思った」
 少しだけ頬を緩めて言う冨岡の雰囲気は、落ち込みが消えホワリとしている。

<-煉獄さんと行くいつかに思いを馳せながら、少し伏し目がちに言葉を発したであろう義勇さんの姿が目に浮かんで、心が温かくなりました。(煉獄さんと目がばっちり合ってるイメージで書かれていたらご容赦ください。)

—–
「もし俺が先に死ぬことがあっても、君はまた恋をしてくれ。幸せだと笑える恋をしてくれ。
一途に思われればそれは俺にとっては誇らしく幸せなことだが、どうにも心配でならぬのでな。……いや、すまん。少し嘘だ。君が幸せであることが、俺にとってはこの上ない幸せなのだ。俺とでなくてもいい。君には幸せな恋をしてほしい。これからも、俺がいなくなっても、ずっと」

<-恋心を超えた義勇さんへの深い愛情が感じられる言葉だと思いました。

—–
「俺もそうする。もしも君に先立たれることがあったとしても、悲しみ続けたりはしないと約束する。君を想うことはやめられないだろう。君への恋を抱いたままでいることを許してくれる人でもなければ、きっと恋仲になどなってはくれないだろうな。それでも、俺はちゃんとまた恋をすると約束する。神様だからじゃないぞ? 
君に、笑っていてほしいからだ。俺が鬱々と嘆き悲しんで暮せば、君は自分が先に死んだからだと、彼岸でも自分を卑下して過ごしてしまいそうだからなっ。それは俺も悲しい!」

<-ここは、義勇さんの気持ちを軽くする、深い思いやりが感じられる言葉だと思いました。

13ページ

 冨岡。俺は、君が信じてくれた俺でありたい。最期まで。

<-芯がぶれない強い意志に感動します。

—–
どうか、君は幸せだと笑ってくれ。

<-切実な思いに泣きそうになりました。

14ページ

黄金と朱に彩られる空は、冨岡の心を温かく照らしてくれる男に似ている。
 煉獄は、どうしているだろう。昇る朝日をまぶしげに見つめながら、冨岡は脳裏に浮かんだ面影に頬を緩めた。

<-見上げた空に煉獄さんを連想して思いを馳せるところに、義勇さんの恋心を感じてほっこりしました。

—–
煉獄が帰ったら、自分から逢いに行ってみようか。

<-煉獄さんの身に起こったことを知っているので、この文章がとても切ないです。

—–
フッと、かすかに吐息し、冨岡は一度ゆるりとまばたくとまた朝日を見つめた。

<-この描写、美しいです。

—–
冨岡。

<-義勇さんの脳内に響いた煉獄さんの声に泣きそうになります。

—–
煉獄はそれはすごいなと笑ってくれるだろう。

<-もうそう言ってくれる煉獄さんはいないことを知らずに、そう言ってくれる煉獄さんがいると信じて疑わずに思いを馳せている義勇さんが切なくてたまりません。

引用は以上です。

このお話は、最後とても切ないのですが、回想時や煉獄さんが我に返った後からのエピソードがとても温かく、読後、満たされた気持ちになりました。

また、幸福だった時期のエピソードが挟まれることで、裏切られたと思っている煉獄さんの悲しみや怒りの大きさが切ないほど伝わってきましたし、裏切られてもどんなに自嘲しようとも、根底では義勇さんへの愛しさが消えるわけがないし、変わらず求めてやまない人なのだという、義勇さんへの強く燃えるような想いも伝わってきて、その想いの強さにとっ
ても萌えました。

義勇さんの、何があっても愛情が揺らぐことはないというような、煉獄さんに対する包み込むような大きな愛情と優しさに心打たれました。ポイントがずれている返答や、可愛さと魔性を併せ持っているところには心が翻弄されました、笑。

柱としての煉獄杏寿郎は変わらずにありながらも、一人の恋する男としての煉獄さんの姿、義勇さんへの想いが深いからこその激情に、引き込まれている自分がいました。

流れ星の後編は、原作エピソードの通りというお話だったので、読むべきか迷う気持ちも正直ありましたが、読んで良かったです。
ありがとうございました!

厳選との前置きがありつつもこの量! あぁぁっ、もうっ、本当にいつもありがとうございます!! 感謝の念をお伝えしきれないのが無念です! くぅ😭

すべてにお返事すると長くなりすぎますので、いくつか私も引用させていただきますね。

>認識した刹那、煉獄は迷わずそこに噛みついた。
 <-この瞬間でき得ることとして、最善の方法がこれだったと思うのですが、映画で女の子の首を締め上げたことといい、普段の煉獄さんからは想像できないような荒々しい行動にゾクッとしました、笑。

 これ、躊躇しない行動の荒々しさに、自分では萌えてましてw ピックアップしていただきめっちゃうれしかったです!

><-義勇さんが可愛いのと、義勇さんが何を言っているかわからないことを伝える煉獄さんの爽快さとテンポが好きです。
><-「煉獄はするのに何で」とプリプリしている義勇さんが可愛いです、笑。
><-こういう会話のテンポが微笑ましいし、好きです。
><-義勇さんの口調がうつっているのが微笑ましいです。
><-こういうコントみたいな二人のやりとり、好きです。
><-全然噛み合っておらず、笑ってしまいました。

 もうね、ピックアップしきれないんですけども。こういう自分でも楽しいなぁかわいいなぁと思いながら書いていたやり取りを、同じように萌えてもらえたのがわかって、本当にうれしくて舞い上がっちゃってます! ありがとうございます! あと「煉獄はするのに何で」が、ちゃんと伝わっててうれしいw かわいいですよね~💕

><-”ゆるゆると”というところに、「君には敵わないな」という諦観にも似たベタ惚れ感を私は感じました。

 間違ってません。書いてる私も感じてましたw

><-煉獄さんと行くいつかに思いを馳せながら、少し伏し目がちに言葉を発したであろう義勇さんの姿が目に浮かんで、心が温かくなりました。(煉獄さんと目がばっちり合ってるイメージで書かれていたらご容赦ください。)

 間違ってません。こういうときの義勇さんはちょっぴり伏し目がち! 行間くみ取っていただきありがとうございます!

ほかにも印象的とか好きとか言ってくださった文章すべて、とてもありがたく、毎度のことながら泣きそうになります。私自身がこれは決まったと思って気に入っているところもあれば、意外な文章をピックアップしてもらえて気付かされることなどもあり、毎回、こうして細かく引用してもらえることに感謝しています。本当にありがとうございます💕

原作通りということで後編は読むのを迷う方は多いだろうなと思ってましたし、読まれなくともかまわないところではあったのですが、こうして全部読んでくださったばかりか感想までいただけたことに、こちらのほうこそ書いてよかったと感激しています。
等身大の恋する煉獄さんと、柱として確固とした自分を持った煉獄さん。愛おしさと激情。そこに実は差異はなく、一枚の紙の裏表のような切り離せないものだというのを念頭に、このお話は書いていました。
違和感や解釈違いへの落胆ではなく、読後に満たされた気持ちになったと言っていただけたことに、心の底から安堵しましたし、これからも自分が書きたいと願う話を書き続けようと思えるお言葉です。いつもいつも、継続するための原動力となるお言葉をいただけて、メル主さまのような読者さんに恵まれた奇跡を噛みしめております。もうね、語彙力足りなくて、このうれしさや感謝を伝えきれないのが、本当に悔しいです!

流れ星というタイトルは、煉獄さんの戦い守るためにある手に落ちてきてくれた義勇さんという星でもあるけれど、義勇さんの星一つまたたかぬ暗い心を切り裂く刃となった煉獄さんの隠喩でもありました。いただいた「花菖蒲」というタイトル(メル主さまからですよね? その節はありがとうございました💕)は、ラストシーンが浮かんだことで見送らせていただきましたが、いずれ使いたいと思ってます。
原作軸で書く煉義にとって、避けては通れない無限列車ですけれども、書くにはそれなりに葛藤もありました。煉獄さんの行く末もですが、義勇さんのその後についてで。よもや義炭民さまが煉義を読むとは思ってませんでしたが、それでも、もしも読んでくださったら裏切りのように感じられるかもしれないと、自分でも思ってしまっていたので。

これを言うと、義炭民様の反感を一心に買うと思うので、ちょっと口にしづらかったのですけれど、じつは炭治郎の言葉一つで劇的に義勇さんの心が晴れるとは、以前から思ってなかったりしたのです。
だって、橋の上での会話の時点では、炭治郎のことを義勇さんは完全に受け入れているわけでもないし、炭治郎よりもよっぽど心許している鱗滝さんやお館様からだって、なにかしら言われていたと思うんですよ。なのにかたくなに自分は柱じゃないと思っていた。言葉一つで簡単に消えるものじゃないんです。自分の命を賭けはしても、それは炭治郎への全幅の信頼からではなく責任のとり方として自分の命を軽んじてのことじゃないかと。
炭治郎の言葉が義勇さんに届いたのは、煉獄さんという存在が、義勇さんの心に風穴を開けてくれていたから。
原作軸の義勇さんを思うとき、そう考えると一番しっくりときたんです。
煉獄さんがいたから義勇さんの心に、誰かの言葉を受け入れる入り口ができていた。煉獄さんの意志をつなぐのだという炭治郎の言葉だったから、義勇さんの心に届いた。
原作のどの瞬間にも、義勇さんのなかに煉獄さんがいる(いやこれ、錆兎もなんですけどね。義勇さんの核だし💦)。炭治郎を守ると立ちはだかるその瞬間でさえ、煉獄さんへの想いが胸にあるんです。

私は義炭民でもあるので、あのシーンは義炭として萌えるのですが、同時に煉義でもあるし錆義でもあるなぁと、思ってしまうんです(ほかカプの話ですみません💦)。

義勇さんが自分を柱じゃないと思いこんでいる理由を、ちゃんと煉獄さんに伝えていたら、もしかしたら義勇さん、お館様に直談判して無限列車に乗り込んでたかもなぁとか考えちゃいますねw
だって、煉獄さんはきっと炭治郎と同じように、錆兎の言葉を義勇さんに思い出させてくれたでしょうから。ぶっちゃけ、義勇さんが最終戦別のことを告げる流れにならないようにするのが、流れ星で苦心した箇所の一つです(^_^;)
煉獄さんが知ったら、橋の上のシーンより早くに義勇さんは柱として立つと決意することになってただろうし、そうなれば、煉獄と炭治郎が一緒に任務につく=煉獄が炭治郎をかばって自由に戦えないかもしれない→炭治郎は俺が守る、だからおまえは憂いなく戦え! ってなってたかもじゃないですかぁ。共闘して子供を守る番みたいな煉義……そして生存ifへという流れに何度なりかけたか!
どうにか、義勇さんの自己否定は禰豆子をかばっていたこと故と、煉獄さんが誤解したままでいてくれてホッとしたのは内緒です(^_^;)

って……またお返事というよりも雑談になってますね💦
どうもメル主さまへは語りたくなってしまうみたいです。ほかカプの話までしちゃって本当にすみません💦ここまでにしておきます、はい。

いつも温かいお言葉をかけてくださり、本当にありがとうございます。これからも楽しんでいただける話をお届けできるよう、頑張りますね!
長々と失礼しましたぁ💦