感想メルフォからですので、コピペで失礼します。いただいた感想は青文字でお届けします。
OBA様、サイトで「満天の星と恋の光 13」を拝見しました。
特に印象に残ったところピックアップしますね。
この滝のように義勇の悲しみの岩も少しずつ削られて、さざれ石のごとくに小さくなることを、杏寿郎は願う。そしていつか、巌のような揺るぎない大きな幸せになればいい。
<-義勇の幸せを心から願う清く純粋な気持ちが伝わってくるようです。
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いつか訪れるその日に、義勇の傍らで笑いあうことができればいいと、願ってやまなかった。
<-義勇の傍にいたいという願いは、ともすれば独占欲にもなってしまいそうなところ、全くそういう感じはなく、遠い未来に思いを馳せてあこがれの景色を目にして心が温まっているような、謙虚かつ汚れなど一切ない感じが好きです。
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義勇はそれを、許してくれるだろうか。傍にいたいと、義勇も思ってくれたらいいのだけれど。
<-杏寿郎の願いは、義勇が傍にいたいと思ってくれなければ成り立たないものなのに、決して自分の欲望や願望に飲み込まれることなく、義勇を尊重する位置に立って、謙虚かつ真っ直ぐに義勇に思いを馳せている感じが良いなと思いました。
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「蛍石はもうなかったけど、本物の蛍なら見られる。夜になったら見に行こう……ふたりで」
<- ふたりで と口に出す前の間がたまらないです。躊躇いの気持ちとか、照れの気持ちとかがない交ぜになっている瞬間なのだろうなと思いました。
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ドキドキと胸が高鳴ってしょうがない。だが、油断するわけにもいかないし、
義勇に声をかけ注意をそらせるのも論外だ。気もそぞろになりかけるのを懸命に抑えつけながら、杏寿郎は、自分より少し先を登っている義勇を何度も見あげた。
<-注意力散漫になりかける自分を抑えつけながらも、それでも義勇を何度も見上げてしまうという、予想外の出来事に己を制御しきれていない感じが微笑ましいです。
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ふたりだけでと望んでもらえるぐらいには、自分は義勇に近づけたんだろうか。杏寿郎の胸が期待に高まり、せわしない鼓動を打つ。だが、思う端から不安も頭をもたげた。
<-自分にとって嬉しい可能性だけではなくて、そうではない可能性のことも考えてしまうというのが恋する男の子という感じですね。
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いつだって義勇だけが、こんなふうに杏寿郎の心を乱す。圧倒的な多幸感に包まれるのも、不安に怯懦が胸に兆すのも、義勇に関してだけなのだ。
<-義勇にだけ良くも悪くもふり幅大きく心を動かされるというところ、とても萌えます。
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なにげない一言にこんなにも心揺らしているのは、自分だけなのだ。義勇にとっては、すぐに頭から締め出してしまえる他愛ない言葉だったのだろう。それが寂しくも少し悔しい。
とはいえども、じわりと胸の奥に広がる喪失感に似た寂しさと悔しさを、義勇にぶつけるのはお門違いというものだろう。
<-自分が義勇を思う気持ち>>>義勇が自分を思う気持ち
みたいに思ってしまっているからこその寂しさと悔しさなのでしょうね。そんなことないんだよって言いたくなっちゃいます、笑。
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自分を守れるのは自分だけ。けれども、支えてくれる支点は必要だ。義勇にとってのアンカーになれたらいい。そうなりたい。いや、きっとなってみせる。杏寿郎の望みは揺るがない。
義勇に向かう大好きの気持ち。それこそが、自分にとっての永久保証付きアンカーだ。
それだけは、きっと、ずっと、変わらない。
<-杏寿郎の強くて固い意志が感じられる表現で、印象的です。
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杏寿郎が滝を登りきると、水の流れはほとんど見られず、ゴロゴロとした岩が転がる光景が広がっていた。空は大きく開け、真夏であるのを思い出させるギラついた陽射しが、目を突き刺すように照りつけている。濡れたウインドブレーカーが見る間に乾いて、先ほどまでの涼しさから一転、暑さと眩しさに、一瞬、クラリと目がくらんだ。知らず細めた目線の
先で、遠く高く、黒点のような鳥が飛んでいくのが見えた。
ジーッジッジッジと鳴いているのはセミだろうか。山の上では蝉の声も街とは違うんだなと、今さらのように気づいて、杏寿郎は暫し夏の声に耳をかたむけた。
<-集中して滝を上ってきた緊張感から解放され、リラックスしたことで視覚や聴覚が周囲の情報を拾い始めた感じがしたのと、杏寿郎の目を通して実際に景色を見ているかのような気持ちになりました。
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けれども、事実がどうあれ、錆兎が義勇を大切にしていることに変わりはないし、義勇もまた錆兎を頼っているのは疑いようがない。どうしたって覆らぬ事実などそれだけだ。
それにもう、進むしかないと決めた。望みははっきりしている。義勇の傍にいつまでもいること。義勇に頼られる男になること。悩み惑いはしても、去っていく義勇の背をひとり立ち止まり指を咥えて見ているだけなんて、できっこないのだ。
<-本音を言えばそうあってはほしくないことでも潔く事実は事実として認め、そのうえで前を向いて、望む自分になるために邁進しようとしているところが潔くてかっこいいなと思いました。
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杏寿郎だって面食らったが、義勇も驚いた顔をしていた。真菰をよく知る義勇から見ても、真菰のこんな様子はめずらしいのだろう。
声をかけたくとも、言葉が見つからないのだろうか。義勇はいかにも心配げに真菰を見つめている。真菰のことも気がかりだが、杏寿郎としては、気遣わしい目をして言葉をかけあぐねている義勇のことも気になってしまう。
<-やっぱりどうしても義勇のことを気にかけてしまうところ、好きです。
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最後の一言は、真菰の耳に顔を寄せて、声をひそめ杏寿郎は言った。わずかに目を見開いた真菰が、どことなし呆然とした顔で見つめてくるのに、思わず杏寿郎はクスリと笑った。
<-これ、その気はなかったとはいえ、義勇の前でまずかったのではないでしょうか、笑。
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先を歩いていく三人を見るともなしに見ていた杏寿郎の手が、ツンと突かれた。
「杏寿郎、石見せて」
<-この不機嫌っぷりが可愛いです。
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バッと振り向いた義勇の顔は、いつもとは逆に感情があふれすぎていた。なんだか泣き出しそうですらある。
<-あふれすぎていた という表現、思わず笑ってしまいました。
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「あの、義勇」
「ごめん。行こう、杏寿郎」
きっと義勇は、怒った理由をちゃんと話してくれるだろう。以前とは違うのだ。どんなに杏寿郎が話しかけても、相槌を打ってくれるでもなかったころとは、違う。義勇は杏寿郎と手を繋いで、笑ってくれる。
「あとで、話をしよう」
<-こういう義勇の素直さと、杏寿郎の義勇のことを優先させた辛抱強さも好きです。
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話をしようと言えば、うなずいてくれる。嫉妬して、あからさまにふてくされる。そんな義勇の変化がうれしくて、杏寿郎は繋ぐ手に少しだけ力を込めた。
義勇の手も、同じぐらいの強さで握り返してくれる。それがただ、うれしくて。
<-改めて、中学生になって再会した頃から比べたらずいぶんと感情豊かになってきたなと感慨深く思いました。そして、義勇に対して性急に多くの変化を求めずに、少しずつの心の雪解けを
嬉しく思う杏寿郎の優しさに心打たれました。
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「……蛍、見に行ったら、話そう」
「ふたりで?」
「うん、ふたりだけで」
<-全然狙わずに、ふたりだけでって言えるところに、義勇の天然かつ純粋さを感じて胸がキュンとなりました。
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上から聞こえてきた声に、思わず杏寿郎はまた義勇を振り返り見た。義勇も安堵したのだろう、花開くように笑った。
<-なんていうか、まだお互いに自覚はしてないし、現時点ではまだ名前がつかない感じなのですが、通じ合っている感じがとても好きです。
この大好きシリーズは、読むと世界観に引き込まれますし、いつも幸せな気持ちにさせてくれます。
素敵な作品を書いて下さって、ありがとうございます!
いつもありがとうございます!💕 感想メルフォの通知が届くたび、紫のバラの人……もとい、メルフォの人! とときめいております💕
原作の性格を重視してはいますが、原作軸よりもちょっと弱気になる部分とか、中学生らしいピュアな部分を意識してこのシリーズは書いてますので、そういうところを読み取っていただけて、本当にありがたくて安堵しました~。
> 自分にとって嬉しい可能性だけではなくて、そうではない可能性のことも考えてしまうというのが恋する男の子という感じですね。
これっ、これなんですよ! まだ無自覚のまま、それでも恋のときめきや喜びだけでなく、不安や悩みも抱えている思春期の入り口に立った男の子である煉獄杏寿郎という『少年』(←ココ重要)が書きたくて!
今書いている原作軸の『流れ星』もですけど、等身大の生身の男としての煉獄さんが書きたいんです。煉獄さんっていうのは、我欲を一切持たずに……っていうか、それを抑え込むことを自分に課してきた人だと思うんですね。流れ星後編でちょろっと出てくるんですが(ネタバレすみません)子供時代の話を義勇さんにするシーンがあるんですけども、煉獄さんって、子供らしい思い出がない人なんじゃないかと。幼い子供のわがままや甘えを、煉獄家嫡男として、千寿郎の兄として、全部無自覚に心の片隅に追いやってきたんだろうなと思ってます。
抑えつけて忘れ去っていた幼い自分を、さらけ出させてくれるただ一人の人。不安や怯えを口にして、甘えることもできる唯一の相手。それが義勇さんならいいなと。そして、それでも確固たる、煉獄さんを煉獄さんたらしめている核は持ち続けていられるように……このシリーズも、『流れ星』も、そういう思いがあって書いてたりします。無自覚だった自身の幼さや知らなかった負の感情を自覚しつつも、それをちゃんと自分の一部分だと認められる男であってほしいんですよ! 煉獄さんには!
で、このシリーズの杏寿郎はといえば、まだ自分が幼いことに自覚的ではあるんですけども、肝心の恋に無自覚w でもなぜ無自覚……というか、無意識に気づかぬようにしてきたのかって辺りが、原作軸とは逆に少年のなかにある『大人』な部分かなぁと思いつつ書いております。もちろん、杏寿郎にも乗り越えてもらいますw
なんだか、あんまり嬉しくて長々書いちゃいましたが、えー要は「わかってくれてるお言葉が、すごく嬉しかったです」の一言で済む話でしたね(^.^;
そうなんですよ、恋する『男の子』なんですよ、このシリーズの杏寿郎は!
原作そのままの意志の強さや揺るぎなさを表現しつつ、少年・煉獄杏寿郎を書けたらと願っていたので、毎回読み取っていただけて本当に感謝です!
> 集中して滝を上ってきた緊張感から解放され、リラックスしたことで視覚や聴覚が周囲の情報を拾い始めた感じがしたのと、 杏寿郎の目を通して実際に景色を見ているかのような気持ちになりました。
情景描写、頑張った甲斐がある素敵なお言葉ありがとうございます!💕 情景を書くときは、五感を意識するようにしているので、伝わってる! と、嬉しくなっちゃいました💕
とくにこのシーンは、杏寿郎が感じ取っているものが読者様にも伝わるように、一緒に沢を登っていたように感じられたらと、わりと頑張って書いたシーンだったりするので、お言葉で私の喜びも一入です💕
> この不機嫌っぷりが可愛いです。
> あふれすぎていた という表現、思わず笑ってしまいました。
ここだけにかぎらず、義勇さんの可愛さ伝われ! と思いながら書いていた箇所を引用していただいてて、思わずガッツポーズしちゃいましたw
杏寿郎が真菰に内緒話するとこもですけど、義勇さんも杏寿郎も、将来無自覚天然たらしになる素質十分ですよねw それはマズイでしょってこっちが思っちゃうことしても、当人たちはキョトンとしてんですよ、きっとw
世界観に引き込まれる、幸せになれるという、とても光栄なお言葉をいただけて、このシリーズの煉義ちゃんは本当に幸せものです💕私も毎回、感想をいただくたび幸せでたまらない気持ちにさせてもらっています💕
ふたりだけで蛍を見に行くシーンは、『満天の~』で一番私が書きたいシーンかつ、タイトルにかかる重要なシーンなので、また幸せになれたと言っていただけるよう、頑張りますね! 感想のお言葉が、私にとって創作のアンカーです。永久保証付きの!
奮起させてくれる素敵なお言葉をありがとうございました!