改めまして、感想ありがとうございます! 8月22日にいただいた感想です。お返事遅れてすみません💦
今回もメルフォからということで、いただいた文面はコピペにてお届けします。
OBA様
加筆修正された
五月雨と君の冷たい手前編と後編
拝読しました!
こうしてすでに公開されたお話を読み返して思うことは、
このシリーズが好きという気持ちがさらに増しているということです。
前はあまり気に留めずに読み進めていた箇所も、
しっかりと確認してしまったりします(笑)。
「霞の空と海の青」で、杏寿郎の家から
学校までは自転車で30分と読んだ時、
雨の日はどうやって通うのかなと
思っていたのですが、電車ではなくて
バスで通っているのですね!
教室に到着して、杏寿郎のかばんと同じように、
義勇のかばんにも何もつけられていないことに
“おそろい”を見い出してほっこりしているところ
微笑ましいです。
そして、錆兎が登場するわけですが、
錆兎は、義勇に対する自分の立ち位置に
しっかりと気持ちの決着をつけたつもりでいても、
やっぱり杏寿郎に対しては複雑な気持ちも抱いていると思うんです。
そういう中で、錆兎や彼の家族では義勇の心を救えないということを
受け止め、義勇を救えるかもしれないと希望を見い出した
杏寿郎に託すことに決めたんですよね。
義勇のためとはいえ、己では救えないという認めがたい現実を受け止めて、
気持ちを切り替えて、言うなれば一歩引いた立場に
なることに決めるというのは決して簡単なことではなかったと
思うんです。
錆兎がこの境地に至るまでは、色々な思いと相当な葛藤が
あったのだろうなと思いました。
「満天の星と恋の光」も念頭に錆兎を見ていると、今でも、自戒しなければ
押し込めたはずの感情、納得したはずのことが
わきあがってふと表情に出てしまったり、表出してしまいそうになる
瞬間があるように思います。
そして義勇についてですが、周囲のことなどお構いなしに
悲しみの淵に沈んでいてもおかしくない状況だったのに、
周囲の人達のことを気遣い、笑い返したり…頑張っていた時期があったんですね。
自分が一番辛いはずなのに、自分のことはそっちのけで周囲の人間の心配をしてしまう、
とても強くて優しい子だなと思いました。
でも、一人では抱えきれない程の悲しみと罪の意識に
心はずっと悲鳴をあげ続けていて、プールがきっかけとなり、
ずっと耐えて耐えてこらえてきたものが決壊してしまったのですね。
唐突にポロポロと泣いてしまうことも、ごめんなさいと繰り返し言ってしまうことも、
もやは自分ではコントロールできないことだったのに、おそらく義勇はそんな自分すらも責めて、周囲に心配をかけてしまったと自己嫌悪に陥っていたのかなと思うと、
とても苦しかっただろうなと思いました。
押し寄せ続ける罪の意識に終わりはなく、救いもなく、そんな義勇に必要だったのは
否定でも同情でも共感でもなく、有無を言わせぬような光とあたたかさだったのかなと思いました。
自分を責め続けてた義勇は、どんなに辛くても苦しくても、きっと自分からは
意識的に助けや救いを求めようとはしてこなかったと私は思うんです。
そういう中で、ふと誕生日の辺りに、杏寿郎のことが思い出され、
あの時のお日さまみたいな笑顔と手の温かさ、感じたまぶしさと安心感が
優しく義勇の心を包み込んで自然に笑えたのかな、心が救われたのかなと推測しました。
そう思うと、大好きのチョコの時のあのわずかな出会いの中でのふれあいが
いかに特別なものだったかが伝わってくるようで、胸がキュンとします。
そして義勇が錆兎を探しに来るわけですが、
義勇って、どこかほわんとした雰囲気がありますよね。
錆兎がいるから余計そういう感じになるのだと思いますが、
可愛くて好きです。
「……迷惑だ」
「えっ!?」
「杏寿郎は迷惑なんかじゃないってさ」
「錆兎になんでそんなことがわかるんだ」
「義勇は、俺のことが迷惑なんじゃないのか?」
「なんで?」
<-この一連のやりとりとか、義勇にしてみたら
杏寿郎が一緒にいてくれることを迷惑だなんて思うはずはないのに
全く伝わってない、笑。
「……チビじゃない。錆兎よりは、少し低いけど……健康診断じゃ杏寿郎より三センチ高かった」
<-杏寿郎に対しては、一つ年上ということもあり、
負けず嫌いが顔をのぞかせる場面がありますよね。
可愛いいです。
そのあと、二人はコンクリートの三和土に並んで腰を下ろして
会話をしますが、あそこの場面、とても好きです。
義勇の口から出てくる言葉は、背景を知らない杏寿郎には
真意を汲み取れないもので、どういう意味で言っているのかわからない。
なので、かみ合わない言葉を返したりもするのですが、
常に義勇を照らすもののような感じがするんです。
その実、心の中では、義勇が何を思っているのか懸命に考えを巡らせているし、
義勇の変化をつぶさに捉えて不安になったり心配したりしている。
この、表面上はかみ合わずに温度差がある感じでありながらも、
心の中ではなんとか義勇のことを理解して寄り添いたいという
必死な感じ、そのまっすぐな義勇への気持ちが美しいと思いました。
そして最後には、義勇の震えている手を見て、言葉よりも何よりも先に
迷わず義勇の手をつかんで握るんですよね。
「大丈夫だ。ホラ、こうしたらあったかい」
「義勇が寒いときには、いつだって俺が温めてやろう。だから、ひとりで震えるのはやめてくれ。本だって俺がちゃんと預かっておく。絶対に汚したりしないし、なくさないと誓おう」
<-杏寿郎のこういった、有無を言わせぬ包容力、惚れてしまいます、笑。
それでいて、全然恩着せがましくないし、頼むから
一人で震えないでほしいという杏寿郎の懇願も含まれているし
義勇の大切な本に対する杏寿郎の決意表明も含まれている。
義勇の心を一気に包み込むような言葉なのですが、上から目線ではなく、
自分はこうするよ、だから義勇もこうしてねと
義勇と対等な立場で発している感じがして、このセリフ、とても好きです。
OBA様の書かれる小説は、情景描写や心情描写が丁寧に
書かれているので、その世界観にどっぷりと浸かって
読むことができます。
うまく感想をまとめるのって難しいですね。
お伝えしたいことすべてを書くと
さらにまとまりがなくなってしまうので、
ここまでにしておきます。
さて、『真白の雲と君との奇跡』の投稿の仕方ですが、
個人的には、まとめて一気に読めないこともあるので、
どちらかといえば前後編別々の投稿の方がありがたいです。
今回も長文での感想、本当にありがとうございます!
短いコメントでもありがたいんですが、自分が書いた作品に対して、すごく時間をかけて感想を書いてくださる人がいらっしゃるって、とても幸せなことだと思って感謝しております💕
いやもう、拝見していて、錆兎の心情とかなんでそんなに的確に言い当てられてしまうのか! と、ビックリするやら浮かれきって舞い上がるやらw
視点が煉獄さんに固定された文章ですから、当然ながら、錆兎や義勇さんの心情は直接的には表現できないんですよね。だから、ちゃんと伝わってくれるか、いつも不安でいっぱいだったりするんです。
こんなふうに、キャラの心に寄り添って読んでくださっていることが伝わる感想をいただけて、心底安堵しております。いつも本当にありがとうございます💕
また、今回挙げてくださった台詞って、全部、私自身も気に入ってたり、これは決まった! と自画自賛しちゃったりしてたものばかりなんですよw
送り主様にも気に入っていただけて、感無量です💕
このシリーズは現パロですので、どうしても原作とは言動などが解釈違いになる点も多くなると思います。できるかぎりもともとのキャラクターにない言動はさせないを信条に、どの作品も書いてはいますが、世界観に沿った性格になってしまったりもします。
それは私にとってはとても不安なことで、私のなかでは「どうしてこの人がこういう言動をするに至ったのか」が見えているから原作との差異は想像の範疇だけれども、読者様にそれがちゃんと伝わるかはわからない。こんな人じゃないと、受け入れてもらえないかもしれない。いつもそんな不安を抱えつつアップしてるんです。
送り主様のように、世界観に浸ってキャラの心に寄り添って、作品を楽しんでくださる方がいらっしゃるというのは、書き手にとってはかけがえのない宝物のようなものなんです。
本当に、本当に、ありがとうございます。
『真白の雲と君との奇跡』は、すでに初稿から少し手直し済みではあるんですが、『五月雨~』までの手直しで、さらに加筆したい箇所も出てきましたし、よりよい作品になるよう頑張って練り上げますね!
義炭のほうもブラッシュアップ中ですので、煉義の続きは少々お時間いただくかもしれませんが、気長にお待ちいただければ幸いです。
予定では今週中に煉義の修正を終わらせるつもりでしたけど、義炭のシリーズのほうの煉獄さんたちもどうしても書きたい番外編があるもので💦 あ、煉義ももしかしたら幕間以外の番外編書くかもです。未来予想図的なやつw ……ちょっと煉獄さんと義勇さんのキャラ、崩壊しちゃうかもしれないですけど……た、楽しんでもらえる作品になるようにはしますので! はい💦
いずれにせよ、諸々なるべく早く書き上げるようにしたいと思いますので、ご了承くださいませ💦
それでは、とても嬉しい感想、本当にありがとうございました!💕