本日19時頃にいただいた感想メルフォです。送り主様、ありがとうございました!(画像では文字サイズが難ありだと悟りましたので、コピペで失礼します。頂いたメッセージは青字でお届けします)
OBA様
手直しされた霞の空と海の青と、
ブラッシュアップされた清かの風と小さな笑顔を
拝読しました!
大好きのチョコロングバージョンに続き、
OBA様により、さらに磨かれた
霞の空と海の青と、清かの風と小さな笑顔を
立て続けに読むことができてとても嬉しいです!
お話の流れはすでに知っているので、
最初はこういう感じだったな~とどこか
懐かしく思う気持ちと、手直しがされているので
初めて読む時のような新鮮な気持ちも感じながら
読ませて頂きました!
お話が流れるよにつながっていて、
そのどれもがこの素敵なお話の一部分なので、
特定箇所を抜き出すというのは
他の箇所にごめんなさいという気持ちにもなるのですが、
私の中で特に印象的に感じたところを列挙しますね。
「霞の空と海の青」
・気を取り直し、杏寿郎は苦笑しながらキツめに結んだネクタイを、指先でゆるめた。
「ネクタイというのはどうにも窮屈だな。これを毎朝締めるのは大変そうだ」
<-ネクタイを指先で緩める仕草が好きです。
そして、このセリフは、普段、杏寿郎が声に出して何かを言う時には、自分ではない誰かに対して発することがほとんどなので、声に出しながらも母に向けて発した言葉ではなく
(母に言うなら「ネクタイというのはどうにも窮屈ですね。これを毎朝締めるのは大変そうです」みたいな言い方をすると思います。)、母にも聞こえるけれど自分に対して発している言葉というのがレアですし、私にはツボでした。
煉獄さんは、自分ではない誰かに言葉を発する時、
その時の自分の立場や役割をわきまえたうえで、相手のことを第一に考え、その人に寄り添った
振る舞いと話し方をする人だと感じています。
(素の自分を隠して無理してそう振る舞っているというのではなく、それも煉獄さんの一部で、
自然とそう振る舞えてしまう。)
例えば、本当はひどく落ち込んでいても、瞬時にそんな自分の心を叩き上げて、
目の前にいる相手のことを第一に思いやり、落ち込んでいたことを一切感じさせないような明るい振る舞いと言動ができる。
そうしながら同時に、自分自身をも鼓舞することができるイメージを私は持っています。
その一方で、自分に対する言葉というのは、”相手のことを第一に”という要素が必要とされないため、とても素な感じがするんです。その時点で杏寿郎が素直に感じたこと思ったことが
そのまま出てくる感じです。常に相手のことを第一に考えて行動できて欠点など見当たらないような杏寿郎も、心の中ではちゃんと人並みに色々と感じ葛藤したりしているという安心感と、
言葉の響きに素の男っぽさがより感じられる気がしてツボです。
・「入学式が入園式と重なってしまったのは残念でした。俺も千寿郎の入園式に出席したかった!」
<-お父さんみたいと思いました、笑。とても弟を大切に思っていることがわかり、微笑ましいです。
・初等部から高等部まである私立の学園には、違う学区の小学校からの入学も多いはずだ。
<-前に読んだ時はサラッと読み読めてしまいましたが、
この学校は私立ということで、杏寿郎は中学受験したんですね。
義勇の方は、五月雨と君の冷たい手(後)を読むと
水泳部のスカウトがあったということなので、
スポーツ推薦で入ったのかなとかお受験事情に思いを馳せました、笑。
大好きのチョコシリーズのファンブックがあったら
端からは端までしっかり読み込んでしまうこと間違いなしです、笑。
・彼は――義勇は、俺のことを覚えてくれているだろうか。あのときあげた大好きのチョコは、食べてくれただろうか。
今も花のように笑っているといい。
<-遠い過去だけど鮮明に覚えていて忘れられない人を思い浮かべながら
覚えてくれているかな?食べてくれたかな?と思いを馳せて、
最後に静かにふと、今も笑っているといいと心の中でつぶやいている感じが私はすごく好きです。
・幼くまろい頬は引きしまって、記憶にあるものよりも大人びていた。それでも、見間違えるわけもない。
<-5年間、逢いたいと願いながらずっと叶わなかった思い人を目の前にした杏寿郎の衝撃は
ものすごかっただろうなと思いました。
・「杏寿郎……?」
<-義勇は自分のことは覚えていないと杏寿郎が落胆する中、
余計な言葉など一切いらない、これで全てがわかるとても印象的なセリフだと思いました。
・義勇の眼差しが杏寿郎から外れた。耳慣れない言葉を問い返す前に、義勇の手が引くそぶりをみせる。
思わず力をゆるめた杏寿郎の手から、義勇の手が離れていった。
あのとき、杏寿郎が着ていたブルゾンのポケットから、ためらいもなくするりと抜け出ていってしまったように。
<-この、手が離れていくシーン、切なく印象的で、私の頭の中では、
5年前の場面とともにスローモーションで再生されました。
・図らずも情けなく眉を下げてしまった杏寿郎に、義勇は初めて、わずかに逡巡の気配をみせた。
<-義勇がわずかに心の葛藤を見せたことで、杏寿郎に対して無になってしまったわけではないとわかる場面でした。
・それでも、焦りつつ自転車を留める杏寿郎を一度だけ振り返り見た瞳は、昔と同じ、澄んだ海の色をしていた。
<-自分からは歩み寄れない、関われない中でも、振り返らずにはいられなかったのかなと思うと、義勇の心の中の大事な場所にたしかに杏寿郎がいるのだなと感じられて、胸がキュンとなります。
「清かの風と小さな笑顔」
・思い浮かべる顔は幼い。白い可憐な花のような笑顔だ。何度も何度も思い出してきた、
義勇の愛らしい笑顔。杏寿郎の胸の奥、まぶたの裏から、
一度だって消えやしなかったその笑みが、杏寿郎をも微笑ませる。
<-義勇のことが杏寿郎の心の中にずっと強く深く存在していたことが伝わってきて萌えます。
そして何よりこのお話で注目すべきが、5月10日の杏寿郎の誕生日に
再会してから初めて義勇が笑ってくれたことですね!
杏寿郎はもちろんとても喜んでいましたが、私もとても嬉しかったです、笑。
でも、それだけで終わらないんですよ。
・……今日は俺の誕生日なのだとは、言えなかった。義勇の一言が心に重くのしかかって、
言うタイミングなんて見つけられなかった。
<-ああ、言えなかったんだなと、切なくなりました。義勇が笑ってくれたこと自体は
とても嬉しかったけれど、できることなら、何も重いものがなければ本当は言いたかっただろうな~と。
でも義勇のことが好きだからこそ、無神経に自分を優先させて自分の誕生日だだなんて
言い出す気持ちになれなかったんだろうなと思いました。
・話をするのなら、こんなふうにきれいに晴れた日がいい。どんなに悲しい話でも、清かな風が涙を乾かしてくれるだろう。
でも。もしも義勇が泣くのなら、その涙を拭うのは風ではなく俺の指でがいいな。そのときは、義勇も笑ってくれるといい。
どんなに重く垂れ込めた梅雨の雨雲も、いつかは晴れて、今よりも眩しい夏の青空が広がるように。
義勇も、出逢ったころよりもずっと、もっと、明るく笑ってくれる。そんな日が、きっとくる。
そのための努力は惜しまない。
<-上述したこととかなりかぶりますが、言葉として口から出ていても、心の中の声でも、
杏寿郎の自分に対しての言葉や響きは、素の男っぽさがより感じられる気がして好きです。
ところで、五月雨と君の冷たい手(前)を加筆修正してくださったのですね!
なんだか連日プレゼントをもらってるいる気分で、嬉しいです!ありがとうございます!
楽しみに拝読させて頂きます!
これでもかなりお伝えしたいことを絞ったのですが、長くなってしまいました。
ざっと目を通してくだされば、それだけで嬉しいです。
まずは、前フリにも書きましたが、もうストーリーが分かっている作品だというのに修正されたものまでお読みいただき、本当にありがとうございます!💕
私自身ですらサラッと深く考えずに書いていたところや、意図がちゃんと伝わるか不安だった表現も、読み込んで受け止めてくださって……恐縮したり舞い上がったり、読ませていただいている間中、心臓がジェットコースターみたいになってましたw
> そして、このセリフは、普段、杏寿郎が声に出して何かを言う時には、自分ではない誰かに対して発することがほとんどなので、声に出しながらも母に向けて発した言葉ではなく
煉獄さんのイメージ、めちゃくちゃわかります! そうなんですよね。煉獄さんは、裏表が一切ない人ですけれどもちゃんと内心では葛藤も不安もあって、だけどナチュラルに相手を第一に考えた言葉が出てくると私も思ってます。屈託のなさと思いやりとが絡まって、ズレた受け答えになることも多いですがw
ネクタイを緩めるシーンでの言葉は、家族といるからこその安心感から自然に出た独り言として書きましたので、言葉遣いの差を読み取っていただけたことに驚くのと同時に、思わずPCを拝んじゃいましたw
> 前に読んだ時はサラッと読み読めてしまいましたが、
あぁ~っ💦書いてる私自身もサラッと書いちゃってた部分です💦言われて初めて「あ、そういや受験したことになるんだ。深く考えてなかった……」と焦りました(*_*;
特に本筋には関係ないんですが、実は槇寿郎さんの母校という裏設定がありまして。一貫校ではある意味閉鎖された世界となるのを危惧した瑠火さんとの話し合いで、小学校までは公立校に通わせてたんだったりしますw ちなみに当時は剣道部もそこそこ強かった模様。千寿郎くんはたぶん初等部から同じ学校に通いますけどね。その決め手は9~10月のお話辺り(文化祭&体育祭の準備と本番。そしてちょっとだけ『五月雨と~』で伏線を張ってある人物も登場の予定ですw)でお届けできればいいなと思っております💕
義勇さんのスポーツ推薦は当たりです!
> 余計な言葉など一切いらない、これで全てがわかるとても印象的なセリフだと思いました。
> 義勇がわずかに心の葛藤を見せたことで、杏寿郎に対して無になってしまったわけではないとわかる場面でした。
> 自分からは歩み寄れない、関われない中でも、振り返らずにはいられなかったのかなと思うと、義勇の心の中の大事な場所にたしかに杏寿郎がいるのだなと感じられて、胸がキュンとなります。
読み取ってくださってありがとうございますっ!!💕💕💕
煉獄さん視点のお話なので、再会したときの義勇さんの心情は仕草やささやかな表情でしか表現することができず、内心の驚きや歓喜、それでも近づいてはいけないと自分を戒める葛藤なんかが、ちゃんと伝わったか不安だったんです。いただいたお言葉にホッといたしました~💕
> そして何よりこのお話で注目すべきが、5月10日の杏寿郎の誕生日に
再会してから初めて義勇が笑ってくれたことですね!
これ! 加筆修正の際にどうしても入れたかった箇所です!
まだまともな会話もままならぬ時期ですから、誕生日なんだと告げるのもどうかと思って初稿の際には触れずに進めたんですが、エピソードの時期を変えたことでこれは絶対に入れるべきだろうと思いましてw
言えなかった切なさは、いずれ……っていうか『満天の~』終了後に再び幕間の話として義勇さん視点のお話を書こうと思っていますので、そこで昇華される予定ですw 切ない思いをした分も、煉獄さんには幸せを噛み締めてもらいますので、よろしければおつきあい願えれば幸いです💕
こんなにも読み込んでくださった上に、泣きたくなるよな温かいお言葉をいただけて、本当に嬉しいです。修正も連載の続きも頑張ります!
ご感想、本当にありがとうございました! m(_ _)m💕