プロット
●シーン
1:炭治郎との初デートに悩む義勇。錆兎&真菰からアドバイス。
2:デート。義勇のモテっぷりに落ち込む炭治郎。キスをはぐらかしたせいかと誤解する義勇。
3:すれ違いのまま、鱗滝の訃報。葬式後、ベーカリー。
4:炭治郎と一緒に義勇の家。「寂しい」弱音を初めて炭治郎に漏らす。キスが初めてだと告白。
●テーマ
表 初めての恋人とのアレコレに浮かれつつ悩む義勇さん。
裏 炭治郎の将来を奪うことへの怯えに気づき、覚悟を決める義勇さん。
●SS
1
職業柄、デートシーンなど散々書いている。だが実際は、デートの経験など皆無だ。炭治郎が喜ぶプランなど思いつかず、義勇はこの三日ほどいたって睡眠不足だ。
デートは土曜。今日はもう木曜日。だというのに、なにを着たらいいのかすらわからずにいるとは、恋愛小説家の肩書が泣くなと、自己嫌悪のため息ばかりが落ちる。
「……義勇、今日はうちで飯食ってけよ」
大学で顔をあわせたなり錆兎が言ったのは、たぶん義勇の顔色が悲惨すぎたからだろう。横で真菰も真顔でうなずいているあたり、相当ひどいらしい。
「で? なんか悩んでるのか?」
竹を割ったような性格の錆兎らしい単刀直入っぷりに、義勇は気まずく視線をそらせた。台所にいる真菰も聞き耳を立てているのがわかる。義勇の心情はいたたまれないの一言だ。
錆兎には高校生とつきあうことになったと白状させられている。男だとは、言っていないが。長年の片想いは告白したけれど、性的指向そのものが男性にしか向かないのだとは、どうにも言いづらい。いずれ知られるのは確かだろうが、まだ早いとも思う。
「その、デートすることに、なって」
「義勇がっ!?」
驚く声は台所から聞こえた。ギョッとする間もなく即座に近寄ってきた真菰の顔は、いたずらな猫のようだ。
「どこ行くの? 服は? なに着るつもり?」
「まだ……」
気圧されつつ言えば、笑みが深まる。義勇もたじろいだが、夫である錆兎もぽかんと及び腰なのはどういうことだ。
「だと思った。私がプロデュースしてあげるっ」
「お、おい、真菰。あんまり出しゃばるのは……」
「だって義勇のセンスじゃ、バラの花束持ってスーツで行きかねないよ?」
「……それは、ない」
というか、駄目なのか、やっぱり。さすがに高校生とのデートにそれはないと却下したのは、正解だったようだ。
「じゃ、どうするつもりだったの?」
答えられるものなら、悩んでない。
沈黙した義勇は、助け船を求めて錆兎を見やるが、無言でそっと顔をそらされた。あきらめろ、と? 思わず嘆息するが、悩んでいるのは確かだし、ほかに頼れる者もいない。
楽しげにはしゃぐ真菰の演説を、神妙に拝聴した三十分。その日の夕食の肉じゃがは、ちょっぴり焦げ臭かった。
「デートうまくいくといいね」
「……頑張る」
帰宅する義勇に向けられた真菰の目は、やさしい。けれど、ほんのちょっと物言いたげだった。怪訝に見返すと、わずかに眉を寄せて笑う。
「……ごめんね」
ささやくような小さな声。その瞳と声だけで、悟れてしまう。知っていたのだと。それぐらいには、真菰との付き合いも長い。
「……理由がない」
微笑み言えば、真菰の目はいよいよ泣きだしそうに揺れて、うん、と苦笑された。
互いに恋をしただけだ。同じ人に。世界中にいくらでも転がっている、ありふれた事実。ただそれだけ。
「義勇、今、幸せ?」
問う声に、真菰の目をじっと見つめ返し、義勇は、力強くうなずいた。炭治郎の笑みがまぶたに浮かぶ。だから、義勇は晴れやかに笑った。
「幸せだよ」
はいっ。まずはデート前、錆兎&真菰の新婚家庭にお邪魔するとこ!
パンオショコラでは真菰ちゃんがてんで空気っていうか、まったく出ませんでしたからね。今回はしっかりと出演していただきますよ~。
どれぐらいふくらませられますかねぇ。んー、できれば3~4千字ぐらいが目途、かな? 重要なのはこれより後ですし、ここら辺はさらりと書きたいとこなんですが、序盤ですでに1万字いっちゃってるからな~💦
バランス的には、やっぱり5千字はほしい、かなぁ。パンオショコラは心情描写を褒められているお話ですので、続編もきっと皆様そこら辺を期待してらっしゃるんじゃないかと思うんですよね。
そうなると、真菰との会話とか、かなりの文字数費やしてがっつり描写するほうがいいのかな。
まぁ、書いてみなきゃわからんか( ̄▽ ̄;)
ライブ配信を閲覧して下さるときにでも、アドバイスいただけると嬉しいです~。
できれば10日ほどで書き上げられるよう頑張りたい所存。6万字前後で書き上げられるといい、な~、と💦