メルフォから『流れ星 後編』の感想いただきました💕 いつもありがとうございますm(_ _)m💕
さて、お返事の前に、いつもの如くちょこっとおつきあいください。
『流れ星』は、当初、煉獄さんのおたおめ話しとして前編だけが頭にありました。そう、本当はライトなラブコメのつもりだったんですよ(^_^;)
でも諸々ありまして書き上げられぬまま放置してしまい、時を置いたことで後編が怒涛のように頭にあふれ、ああいう形に落ち着きました。
その後の義勇さんは『恋を知るということ』でも書いたのですが、こちらは義炭がメインとなることもあり、読めない方のほうが多いだろうとも自覚してまして。煉獄さんが義勇さんに「恋をしてくれ」=「幸せでいてくれ」と告げていたことを、ちゃんと煉義民さまにもお伝えしたいと思ったわけです。
ほとんどの煉義民さまは、煉獄さんの殉職のあと義勇さんが新たな恋をするのなら、また右の立場でと望んでいると思います。もしくは煉獄さんにしか恋をしないか。
それを否定など一切しませんし、私も読み手としてはそれが当然と思ってもいるんですが、書き手として、義炭民でもある身で考えると、煉獄さんは義勇さんが後者の道を選ぶことを良しとはしないだろうなと思ってしまうんですね。
だって、槇寿郎さんを見てきてますから。
よく「男の恋は別ファイル、女の恋は上書き保存」と聞きますが本当にそれで、新しい恋をしたとしても、煉獄さんも義勇さんもお互いのことを想う恋心はちっとも目減りすることなく、そのままの自分を受け入れてくれる相手にこそ恋をするんだろうなと思っています。
相手が出会い恋した煉獄さんや義勇さんは、お互いへの恋を大切に抱いている煉獄さん、もしくは義勇さん。最初から好いた要因のなかに煉義の恋愛が含まれている。大切な恋を抱いている人と出会って恋したのに、受け入れられたら胸のなかにいるその人を捨ててくれと言ってしまうような相手に、煉獄さんも義勇さんも、恋しいと思うことはないでしょう。
素敵な恋をしたから、この人は自分が恋した人となったのだなぁと、素直に思える人。以前の恋をなかったことにしてと言うなど、思い至ることすらない人。そういう人だと感じ取れた相手にこそ、煉獄さんや義勇さんも新たな恋ができるんだろうな、と。まぁ、そんなことを思うわけですよ。
もちろん、お互いと新しい恋人をくらべるような真似はしないのが、前提ですけどね。
原作通りの筋立てということで、この話では義勇さんが残されるんですけど、作中にもあるように「ここには煉獄しかいらない」が義勇さんの煉獄さんに対する誠実さで、強さです。
煉獄さんが望むから、約束は守る。でも恋しい人に抱かれる喜びは、煉獄さんからしか欲しくない。だから、義炭なんです。逆ならきっとうちの義勇さんは受け入れられないなぁ。さねぎゆやうずぎゆでも同じです。だから義炭。……まぁ、炭治郎と出逢ったら義勇さん恋に落ちちゃうからっていう、私の義炭民としてのこだわりもありますけども……ゴニョゴニョ💦
とはいえ、すでにお目にかけたお話の続きは、読み手さんが自由に想像してくださってかまいません。たとえば生存ifに繋がり、決戦後は二人寄り添い生きて約束通り子供の遊びに興じてもよし、煉獄さん一人を思って穏やかに余生を過ごす義勇さんでもよし。どうかお好きなようにお考えください。ほかの右義カプになるエンドだろうとOKです。それは読み手さんの権利ですから。
書き手にそれを押し付けたりしなければ、なんだっていいんですよ。こうなるんですよねとか、こういうのを想像してますと、語られることすら嫌がるというか傷ついちゃう書き手さんもいますからねぇ……。
傷ついた、もうやめる! フォロワーさんによしよしされて、やっぱり書きます! って流れ、何度か見てきましたから(^_^;)
まぁ、気持ちはわからんでもない。が、読み手さんの気持ちもわかってしまうので、難しいですね。とりあえず、ほかカプへシフトする想像は、書き手には一切もらさないのがベストですよ、ほんま。
と、言いつつほかカプの話をしちゃう書き手のワガママを炸裂させておりますが……申し訳ない💦
ほかカプついでに語っちゃうと、違う恋をしたときに攻になる義勇さんってのは、錆義炭も同様ですね。あれはねぇ、絶対に義錆にも炭義にもならんのよ。抱かれるのは錆兎にだけ、抱くのは炭治郎だけっていうのが、同時に二人に恋しちゃった義勇さんなりの誠実さなので。
煉獄さんへの恋心もそれと同じで、もう煉獄さんに抱かれることはなくとも「ここには煉獄しかいらない」なんですよ。それがうちの義勇さんなので!
『流れ星』は実のところ、不完全燃焼極まりなくてですね……うん、いろいろと加筆修正したいです💦
アニメツの無限列車編終了までにと焦るあまり、浮かんでたシーンを入れ損なうという為体っぷりですしね……。
本当はね、槇寿郎さんのことを義勇さんに話す煉獄さんとかもいたのです。酒浸りになり日輪刀を握りもしないのに、槇寿郎さんが代々の炎柱の手記を読み続けていること。自分は読めぬこと……ひいては、父と同じように打ちのめされるなにかを見てしまうのが怖いと、自分でも気づかぬようにしてきた臆病さを義勇さんにさらけ出す煉獄さんがいたんですよ! 畜生! 大事だろ、これぇ!
将棋指しの言葉だって後編にも入れたかった。「玉は包むようにせよ」からの「王手は追う手」=禍福はあざなえる縄の如し(塞翁が馬のほうが伝わりますかね)的な描写も入れたかった。そのために当たりだと思っていたことがすべて追い詰められる原因になってると示すシーンを書いたのに、書けずじまいとかないわぁ……ホント、ないわぁ。別れの前に竜胆の花言葉を知っているかと義勇さんに聞く煉獄さんとかも書きたかったのにぃ!😭
たとえばこんな感じですよ。
枯れかけた草のなかに、夜に溶け込むような瑠璃色を見つけた。竜胆だ。
固く閉じた蕾を見つめ、煉獄は少しの苦さを交えた微笑みを浮かべた。晴れた日に太陽に向かってしか咲かぬ竜胆は、かたくなに眠っている。摘み取るのは忍びなく、けれども目を離しがたくもあり見つめていれば、冨岡も煉獄の視線の先にあるものに気づいたようだ。
「竜胆か……」
なんとはなし複雑そうな声音だ。思わず煉獄は明るく笑った。
「あのときの君は、じつに艶やかだった! 君は、やっぱり竜胆に似ているな……」
密やかな睦言は、冨岡にとってはあまり意にそまぬものだったらしい。先の声音よりもハッキリと、複雑な心境が寄せた眉根から透けて見える。
笑みを苦笑に変え、煉獄はなおもひっそりと声をひそめてささやいた。
「竜胆の花言葉を知っているか?」
「いや……じつは、アヤメのしか花言葉など知らない」
少し居心地悪げに言う冨岡に、煉獄の目がキョトリとまばたく。
「アヤメだけとは、それはそれで変わっているな。いや、責めているのでも馬鹿にしているのでもないぞ?」
「……アヤメは、義兄になるはずだった人が姉に贈った花だ。求婚するときに、白いアヤメを姉に手渡して、僕の心にはあなたに捧げるこの花がいつでも咲いていますと言ってくれたのだと、姉が幸せそうに言っていて……。だから俺も、いつか恋しい人に人生を捧げると誓うときには、白いアヤメを贈ろうと決めていた」
冨岡の言葉は、いつだって遠回りだったり言葉が足りない。けれど、ときどきこんなふうに、まっすぐ煉獄の心を射抜いてくる。
あぁ、また泣いてしまいそうだ。熱くなる目をこらえつつ冨岡の言葉を噛みしめていれば、冨岡は、小さく笑った。
「それ以外の花言葉など、調べようともしていなかった。煉獄はすごいな。勉強熱心だ」
自分が熱烈な睦言を口にし、いうなれば煉獄に求婚したようなものだということに、冨岡自身はちっとも気づいてやしない。こんなところがどうにも愛おしくて、切ないほどの気持ちにさせられるのだと、いつか冨岡も知ってくれるんだろうか。
「せっかく胡蝶が本を貸してくれたのに、すべて読まぬまま返すのは礼儀知らずに思えてな。それだけだ」
「忙しいのにちゃんと読んだのがすごい。……煉獄さんとおまえは、本当によく似ているな」
ふと声ににじんだ憂慮の気配が、煉獄の苦笑を深める。母が亡くなってからの父が任務すらおざなりにしだしたことを、柱である冨岡も重々承知しているのだ。自分が先に死んだとき、あとに残される煉獄の姿が父と重なってしまうのだろう。互いに死が傍らにある身では、避けては通れぬ予想図だ。
わずかな苦悩をたたえた冨岡の顔が伏せられる前に、煉獄は、静かに言った。
「あなたの悲しみに寄り添う」
こういうのっ! こんなシーンが本当はあるはずだったんですよぉぉぉっ!😭😭😭
私の不完全燃焼っぷりを、感じていただけたでしょうか……。絶対に書き直すぅ! 浮かんでたシーンやセリフ全部入れて、字数に見合う話になるようにしのぶさんや宇髄さん、煉獄家での様子も、説明じゃなく描写するもんっ! エピソードで語ってみせるっ! ていうか、最初からそうしろや。
小説とは、説明文ではなく描写で語る文章ですよ……? わかってますか、私よ。くそぅ、未熟!
えー……まぁ、そんな感じですので、いずれ書き直しますです、はい。
その際には転生桃一も書きたいです。『流れ星』に入れるんじゃなく、別の話としてね。
ラストシーンはすでに浮かんでいるのです。たぶん、これも読み手を選ぶ話になるけれども💦
キャラが歳を取る話とか、嫌いな人は本気で嫌いだろうしね。
ぶっちゃけるとですね、ラストシーンは歳をとって義一を看取ったあと、二人で住んでた家で一人暮らしている桃寿郎のもとへ、弟もしくは甥っ子(総寿郎とかになるかな)が訪ねてくるのです。
二人で義一の思い出話などして、桃寿郎が一人でいるのを案じる弟に、笑って言うのですよ。
「なに、まだまだ元気なものだ。恋だってしてるぞ!」
「恋、ですか? あの……それは、どなたか後添いを迎えると……」
「おまえが心配するような事態にはならんから安心しろ。今日もな、おまえがくる前に流れる雲に恋をした! とても白くてなぁ、義一の心根のように真っ白だったのだ! そのあと、庭の隅に咲いていた竜胆にも恋したぞ。じつに可憐で健気だ。義一の瞳に似た色をした、美しい花だ!」
いろんなもの、いろんな人に、小さな瞬間の恋をして、一日の終りに義一(仏壇)に向かってそれを語る桃寿郎さん。そんな兄の話を聞いて、微笑む弟or甥っ子(書いてみると甥っ子のほうがしっくりくるかも)。
そうして、縁側に座って「今日の日差しは、義一の笑顔みたいだなぁ」とまぶしげに笑った桃寿郎さんを残し、お茶を入れ替えますねと立った甥が縁側に戻ると、幸せな笑みを浮かべた桃寿郎さんが眠っている……っていう。
うぐっ、ザッと書いてるだけで泣けてきた……。
あ、ちなみに誰ひとり記憶のない転生です。うん……記憶あり転生って、なんか書けないんですよ。書く場合は、すごく苦しみぬく話になっちゃう。
だって、幸せな記憶だけ覚えているとか、ないでしょう? いや、機械仕掛けの神にお出ましいただいてもいいんですけども。読み手としてなら全然悩まず素直に萌えるけども。
大正軸で抱えた苦悩や絶望、悲しさも。鬼とはいえ他者の命を奪い続けてきた事実も、自分の死も。記憶のなかにはあると思うんです。転生し、平穏な環境のもとで新たな生命を生きるみんなに、そんな苦しみをふたたび味あわせるのは、私がつらすぎて無理。
頭で覚えている記憶ではなく、魂に刻み込まれた想いだけでいいんです。じつのところ、そっちのほうが萌える。覚えてなくとも惹かれ合う。ロマンだなぁ! そういうのが好き!
気がつけばまた長々書いてしまったぞ💦おぅふ……。
えー、相変わらずダラダラとしたブログですみませんです。次ページにてお返事です。