プロットを立ててみる2 「忘却心中」

『忘却心中』プロット

  • 出会い系サイトで逢った『男』とホテルに行った帰りに『トミセン』と出逢う炭治郎(高一)。誤魔化そうとするが、翌日放課後に生徒指導室に来るよう言われる。
    ※季節、初秋。夜の街。
    ※『男』の描写は少なめ。長い髪。綺麗。群青色の瞳。別れ際、未練ありげな様子。葛藤しているような『男』に疑問をいだく炭治郎。
    ※トミセン(富岡先生・体育教師。今年度からの就任)の描写は髪型と精悍なスポーツマンタイプに特化。イケメンと評しても美形とは書かないようにする。名前に注意すること。富岡と冨岡を間違えないよう注意。
    ※ピアスはなし。富岡の炭治郎への呼びかけは「おまえ」だけにすること。名字呼び厳禁!
    ※学校名出さないよう注意。
  • 炭治郎の夢。半半羽織の背中で揺れる黒髪だけを覚えている。顔も名前もわからないが、前世で恋人だった人だと信じている。
    ※炭治郎の家族構成をここで説明。共働き世帯。不仲ではないが個人主義な家庭。一人っ子。
    ※『富岡先生』が気になっている(髪と名字)描写と、以前保健体育の授業中にスマホが鳴ってスマホを没収されたことがあるのをぼやく描写を入れること。
  • 授業中。スマホに昨夜の『男』から連絡。「あなたは違ったから、もう会いません」と返信。
    ※うんざりしつつも『男』の瞳が気になっている描写。
  • 生徒指導室。トミセンに問い詰められて、出会い系サイトで人を探していることを告げる炭治郎。夢の話。
    ※髪型しか手掛かりがない。でも恋人だったんだから、寝たらきっとわかるはずだと信じている炭治郎。
    ※咎められて「先生が俺としてくれたら、やめるかも」誘惑と口出し無用、半々の挑発。
    ※『富岡先生』から初めての『炭治郎』呼び。前世の恋人は自分だとトミセンから告白されてからのキスシーン。炭治郎しか知らないはずの羽織の柄などを言い当てられる。強引さと目の色(黒)、それに戸惑う炭治郎の描写大事。このシーン以降、トミセンからの呼びかけは『炭治郎』に統一(但し、ほかの生徒がいる場面では『おまえ』などで名字は出さないように)。
    ※『富岡先生』の下の名前が『義勇』と知り、ときめく自分に気づいて前世の恋人だったことを信じる。微妙な違和感と幸せな心情のバランスに注意。
  • 『義勇』の部屋。マンション。初エッチ。前世の恋人だと確信するなにかがあると思っていたのに、今までの男達となにも変わらないことに少しがっかりする炭治郎→学校でのアレコレ。
    ※先生の顔(人気者、いい先生と評判、爽やかスポーツマン系)と恋人の顔(倫理観の欠如※学校で手を出してくる、嫉妬深い、炭治郎の都合を考慮せず所有物扱い)の落差を強調。義勇さんには使わない表現での外見やしぐさの描写。違和感をかきたてるけど決定的にならない描写に留めるよう注意。
    ※見つめられるとときめきよりも不安を感じる炭治郎。目の色への説明できない戸惑い。
  • 『男』との偶然の再会。喫茶店で会話。恋人ができたことを聞き、祝福してくれる『男』の優しさに心が揺れる。恋人の嫉妬深さなどを相談。案じてくれる『男』にますます惹かれる。内緒で会ったはずなのに『義勇』に知られて(何故知られたのか炭治郎にはわからない)ブチ犯す発言からの、エロシーン。
    ※季節、冬。
    ※『男』の名前その他を会話で説明。水守海斗(みずかみ かいと)某大学の民俗学准教授。26歳。外見描写をしっかりと。義勇さんをイメージさせるように! ただし、髪は短髪。もう伸ばしている必要はなくなったから。←寂しげに。
    ※相談中『富岡義勇』の名前は出さないよう気をつける。常に『先生』で統一。
    ※エロシーンは風呂場で冷水を浴びせられてからのベランダ。
    ※『義勇』への好意が『前世の恋人』という点しかないことに気づいて、愕然とする炭治郎。それでも『義勇さん』と呼びかけるたびにときめくことに戸惑い。
  • 『義勇』の炭治郎への束縛が悪化。ストーカーのようになっていく『義勇』に不信感を募らせていく炭治郎。水守から連絡。炭治郎は水守と会うことに。
    ※炭治郎の恋人が『富岡義勇』だと知り、動揺する水守。
    ※副業でライターをしていることと、その際のペンネームが義勇だと告白。
    ※炭治郎、夢の話と前世の恋人について水守に話す。水守の反応(泣きだしそうな顔)に疑問をいだくが誤魔化される。
    ※『富岡先生』がどういう人物なのか調べてみると炭治郎に約束する水守。
  • 水守に家まで送り届けてもらった炭治郎。家人は留守。やってきた『義勇』に連れ出され『義勇』の家に。監禁。
    ※水守に助けを求めようとしてスマホを取り上げられる。水守への好意を完全に自覚する炭治郎。
  • 一週間後『義勇』の家に現れる水守。対決。
    ※寝室に閉じ込められている炭治郎。猿ぐつわ。後ろ手に手錠。聞こえてくる会話で来客が水守だと知る。
    ※1『富岡義勇』についての情報を集めていたことを告げる水守。未成年の少年への性的暴行の疑い。証拠不十分で不起訴。噂は隠せず地元を離れ転職し(前職はジムトレーナー。炭治郎の学校の理事長の甥)で炭治郎の学校に就任。
    ※2炭治郎のスマホにストーカーアプリを仕込んでいるんじゃないかと水守に指摘され、以前の犯罪と炭治郎の独り言から夢の内容を把握していたことを認め、水守に襲い掛かる『義勇』
    ※1,2は炭治郎の耳に届く会話や物音のみで描写。炭治郎視点は崩さないように! 以前スマホを没収されたときにアプリを仕込まれたことに気づく描写を忘れないように。伏線無駄にしちゃダメ!
    ※猿ぐつわを外して水守を呼ぶ炭治郎。包丁を手にした『義勇』が部屋に駆け込んでくる。後に続く水守の手にはフローリングモップ。ギャグっぽくならないように注意必要。
  • 『富岡義勇』逮捕連行。炭治郎保護。
    ※炭治郎の名字『我妻』と学校名がキメツ学園じゃないことを出すこと。
  • デート風景。
    ※会話と回想で事件後の展開説明。炭治郎がゲイの出会い系サイトを利用していたことが親バレ。勘当。水守宅に居候。キメツ学園(水守の母校・中高大学まである私立)への転校。水守が情報収集の協力を頼んだ友人の話(宇髄&不死川)。
    ※にわか雨を避けて雨宿り
     炭「愛してた……」
     水「……富岡か?」
     炭(首を振り)「先生のことは、前世の恋人だって言われたから好きだと思おうとしてただけなんだなぁって、もうわかったから。でも、義勇さんって呼ぶたびに、幸せな気もしてたんですよね。それは間違いないんです。もしかしたら、夢の人の名前も義勇さんだったのかもしれないなぁって……でも、もういいんです。俺ね、結構一途なんですよ。だから、あの夢のなかの人が誰であっても、きっと前世の俺は前世のあなたを愛してた。それでいいやって決めたんです。ね、知ってました? 俺が水守さんを愛してたって。前世の記憶とかないです?」
     水(笑う炭を眩しそうに見つめ)「前世はともかく、今は……?」
     炭「今の俺は、今のあなたを愛してますよ。一途だって言ったでしょ。……だから、えっと、だからですね……水守さんにだったら、もしブチ犯されても全然嫌じゃないんじゃないかなぁと、思ったりするわけなんですけど……」
     水「……高校を卒業したらな」
     炭「なんでぇっ!? もう一回エッチしてるのに、なんで卒業までお預け!? もしかして、俺のこと、好きじゃない……ですか?」
     水「好きでもない奴と暮らせる気はしない」
     炭「もっとわかりやすく!」
     水「……俺も、一途なほうだと思っている」
     炭「うん?」
     水「前世から……おまえを愛してる」
    幸せそうに笑う炭治郎の背後に虹。
  • 水守視点。
     水「俺も『義勇』だが……どうする? 義勇さんでもいいぞ。幸せな気がするんだろう?」
     炭「えー、水守さんは水守さんですよ。先生と同じ呼び方なんかしたくないです」
     水「そうか……そうだな。炭治郎」

    モノローグ「炭治郎……おまえを愛してる。ずっと、ずっと、愛している。だけど、あの頃のお前はもういない。俺も、あの頃の俺とは違う。だから、もういいだろう? この子が愛おしいんだ。あの頃のことをなにも覚えていなくても、性格もおまえとはどこか違っていても、今の俺は、今の炭治郎が恋しい……。
     記憶にとらわれて、おまえの面影を探すのは、もうやめたいんだ。おまえの魂を持つこの子を、ちゃんと見てやりたい。全身全霊で、愛したいんだ。
     だから……だから、炭治郎。俺の記憶と……冨岡義勇とともに逝ってくれないか。冨岡義勇の心は、記憶は、全部おまえに……竈門炭治郎にやる。だから、炭治郎、あの頃の俺と一緒に、死んでくれ。

     まぶしげに、泣きだしそうに目を細めて、虹にはしゃぐ今の炭治郎を見つめる水守(義勇)の描写。笑う今の炭治郎に、原作軸の炭治郎が重なって見える。微笑みながら手を伸ばす炭治郎。市松模様の羽織と半半羽織を翻して、虹に向かっていく背中の幻影。

                忘 却 心 中         終

    ※終の前にタイトル入れ忘れないように注意。



    ラストのモノローグはもうちょっと練ったほうがいいかも? 水守=現世の義勇さんで、記憶持ちっていうのがちゃんと伝わるか分からん💦
    プロットにしてみると、ますますこれを義炭って呼んでいいのか悩みますね……いや、私的には義炭なんですけど、うん。ブチ岡さんと呼んでいいのかも……ちょっと不安になってきた。エロシーン、ぶっちゃけモブ義しかないしねっ! でも「ブチ犯す発言で有言実行する『義勇さん』」はクリアしてる……って、詭弁? ですね。すみません……。
    うーん、せめて義勇さん(水守さん)としたのを思い出しながら自慰する炭治郎でも入れるべきかしら。義炭エッチが回想シーンだけってのもなんだけども💦
    あ、モノローグの前に前世では思いあいながらも、痣のこともあって恋人にはならなかったことも、ちゃんと書かないと! それとキメツ学園の近くに竈門ベーカリーがあって、炭治郎の親戚だってことも書かねばだ。いや、そこまでいれると蛇足って感じになるかなぁ。
    むぅ。いろいろと考えながら書かなきゃだわ。って、いつもと変わんないじゃーん💦
    うまくミスリードできるよう、気をつけながら書かねば💦